「リヴァプール移籍後、苦しむことになった9人の選手たち」

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世界屈指の名門クラブであるリヴァプール。イングランドで最も人気のあるチームのひとつであり、あの真紅のユニフォームを着てアンフィールドのピッチに立てるのはほんの一握りの選手たちだ。

ただ、期待されて“レッズ”へ加入するも、その後キャリアが低迷してしまった選手もいる。

『squawka』が取り上げていたリヴァプール移籍後に苦しむことになった選手たちを見ていこう(名前の隣はリヴァプールの在籍シーズンと出場試合数)。

FW アンディ・キャロル/3シーズン/58試合(現ウェストハム)

今やこのパワフルなストライカーがマージーサイドのほうへ行くべきではなかったことは誰が見ても明らかなことだ。ニューカッスルのマイク・アシュリー会長を除いて。

巨額の移籍金は彼を助けることにはならなかったが、移籍前に彼はニューカッスルで19試合11ゴールを叩き出していた。すぐにリヴァプールの戦術へのフィットに苦しみ、58試合で11ゴールというのは許容できる見返りではなかった。

DF ホセ・エンリケ/5シーズン/98試合 (現所属)

2011年にリヴァプールへ移籍する前、ニューカッスルでは素晴らしい成功を収めていたホセ・エンリケ。だが、アンフィールド移籍後は乱高下し、リヴァプールでの日々は終わりに近づいている。

ケニー・ダルグリッシュ時代には重用されていたものの、ブレンダン・ロジャーズはこのスペイン人がお気に入りではなかった。ホセ・エンリケはその地位を奪い返すことに苦しんだ。彼の新天地がどこになろうとも、マグパイズ時代のような人気者になるのは難しいように見える。

FW ファビオ・ボリーニ/計3シーズン/38試合(現サンダーランド)

アンフィールドで自らの価値を証明するためにこのイタリア人は、2014-15シーズン序盤にサンダーランドへの移籍を拒絶した。だが、残念ながらインパクトを作り出せず、チームを去ることになった。

2012年にローマから獲得した際に期待されていたポテンシャルを見せつけることはできなかった。2015年夏にサンダーランドへ移籍するも、いまだにゴール前での自信を失っているように見える。

MF ヌリ・シャヒン/1シーズン/12試合(現ドルトムント)

ユルゲン・クロップが率いる今のリヴァプールに彼がいたら…。加入した2012年当時は素晴らしい獲得だと見られていたが、彼はリヴァプールでうまくやれなかった。

レアル・マドリーからのローンはわずか6か月で終了し、退団に際しては喜びを口にしていた(ロジャーズから本来のポジションとは違う“10番”で使われたため)。

結局、ドルトムントへと戻ることになり、そこではクロップが両手を広げて彼を歓迎した。そして、指揮官は酷い扱われ方をしたとリヴァプールをこき下ろした。

FW ロビー・キーン/1シーズン/28試合(現LAギャラクシー)

トッテナムは彼をリヴァプールに売った半年後、ほぼ同額で彼を買い戻した。レッズでは28試合で7ゴールと苦戦し、少年時代から応援していたクラブで彼は快適にプレーできていないように見えた。

スパーズ復帰後も(ジャーメイン・デフォーとピーター・クラウチがいたため)僅かなゴールに終わり、その後はセルティックやウェストハムへローン。2011年からはアメリカに活躍の舞台を移した。

MF ステュワート・ダウニング/2シーズン/91試合(現ミドルズブラ)

正確なクロスとセットプレーで知られるダウニングだが、アンディ・キャロルとのコンビ形成に苦戦した。91試合に出場したものの、多額の移籍金を正当化するのに十分なインパクトは生み出せず。

2013-14シーズンにウェストハムに売却され、2015年に古巣ボロへ移籍するまでに79試合に出場した。

MF クリスティアン・ポウルセン/1シーズン/21試合(現無所属)

2010年にユヴェントスから加入したデンマーク代表MFポウルセン。だが、彼を獲得したロイ・ホジソンが監督でなくなった後、序列が相当に下がったことに彼自身気付いた。

プレミアリーグで求められるフィジカルへの対処に苦しみ、使われるのはほぼヨーロッパリーグであった。リヴァプールで試合出場を減らしたことで、代表チームでの地位も危うくなり、1年後にエヴィアンに売られた。

35歳になったポウルセンは昨年夏にコペンハーゲンを退団後、フリーとなっている。

MF ジョー・コール/3シーズン/42試合(現コヴェントリー)

彼がイングランド史上最も技術的才能に溢れた選手のひとりであることに疑いの余地はない。だが、リヴァプールへの大型移籍は期待されていたようにはうまくいかなかった。

2010年にチェルシーから加入後、3シーズンに渡って自らを証明するために苦闘した。ブレンダン・ロジャーズに起用されなくなった後、古巣ウェストハムへの復帰を余儀なくされた。そこでは31試合で5ゴールを決めた。2014年にはアストン・ヴィラへ移籍、現在は英3部コヴェントリーでプレーしている。

FW ライアン・バベル/4シーズン/146試合(現アル・アイン)

バベルは146試合に出場しており、リヴァプールが彼のキャリアを壊したというのは少しアンフェアだろう。だが、退団後の彼はまともなレベルを保てていない。

U-21欧州選手権で目覚ましい活躍をみせた後、2007年にラファ・ベニテスによって獲得されたバベル。だが、その地位を確固たるものにすることはできず、大体はサブか本来と違うポジションで起用された。

彼のパフォーマンスは一貫性を欠いており、リヴァプールファンたちの怒りを買った。146試合でゴール数はわずかに22であった。2011年にホッフェンハイムに売られ、29歳になった現在はUAEのアル・アインに所属している。