マーリンズと大型契約を結んだチェン・ウェイン[Getty images]

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 現地時間12日(日本時間13日)、マーリンズはオリオールズからFAとなったチェン・ウェインとの契約合意を発表した。

 現地メディアの報道によると、契約は5年総額8000万ドル(約94億円)で、一定の条件を満たすと6年目の契約が更新されるオプション付。オプションも含めた総額は6年総額9600万ドル(約113億円)になると伝えられている。

 アジア人選手の大型契約といえば、現在ヤンキースで活躍する田中将大が真っ先に挙げられる。

 ポスティングシステムを利用し、夢だったメジャー挑戦を叶えた田中。ヤンキースが提示した契約は7年総額1億5500万ドル(約183億円)というもので、アジア人史上最高額での契約となった。

 野手では2013年オフにレンジャーズへ移籍した秋信守が7年総額1億3000万ドル(約153億5000万円)というのがアジア人トップの金額を記録。日本人では、イチローがマリナーズ時代の2008年に結んだ5年総額9000万ドル(約106億3000万円)がトップとなっている。

 今回のチェンの契約は、上述の選手たちに続いてアジア人史上4番目、投手では2番目という大型契約になった。4年間で3度の2ケタ勝利をマークし、706回と2/3を投げ抜いた安定感が高く評価された格好だ。

 年々その額がふくらんでいるメジャーのマネーゲームだけに、その中でのアジア人選手の位置づけにも注目が集まる。

【アジア人選手の主な契約】

<日本>

田中将大(ヤンキース)

7年総額1億5500万ドル(約183億1000万円)/2014年

年換算:約26億円

イチロー(当時マリナーズ)

5年総額9000万ドル(約106億3000万円)/2008年

年換算:約21億2000万円

ダルビッシュ有(レンジャーズ)

6年総額6000万ドル(約70億8000万円)/2012年

年換算:約11億8000万円

松坂大輔(当時レッドソックス)

6年総額5200万ドル(約61億5000万円)/2006年

年換算:約10億2500万円

<韓国>

秋信守(レンジャーズ)

7年総額1億3000万ドル(約153億5000万円)/2014年

年換算:約21億9000万円

朴賛浩(当時レンジャーズ)

5年総額6500万ドル(約76億8000万円)/2002年

年換算:15億3000万円

柳賢振(ドジャース)

6年総額3600万ドル(約42億5000万円)/2013年

年換算:約7億円

姜正浩(パイレーツ)

4年総額1100万ドル(約12億9000万円)/2015年

年換算:約3億2000万円

<台湾>

チェン・ウェイン(マーリンズ)

5年総額8000万ドル(約94億円)/2016年

年換算:約18億8000万円

王建民(当時ナショナルズ)

単年400万ドル(約4億7000万円)/2011年

※すべて現在のレートで換算