会社を辞めたり、新しい会社に勤めたりすることは、そんなにポンポン簡単にできることではない。仕事をしていて辞めたくなることはあっても、考えているうちに結局、その会社に居続けるなんてこともよくあるだろう。

自分の未来を託す転職活動は、そんなふうに揺れ動きながら進んでいくものだろうが、そんな悩ましい転職活動を妨げるひとつの要因と思われているのが“嫁ブロック”と呼ばれる妻からの転職自粛要請だ。

先行きのわからない転職よりいまの会社で勤めあげてほしいという妻からの訴えなのだが、この嫁ブロックという行為について、夫、嫁、それぞれどのように考えているのだろうか。ブロガーのコメントを調べてみた。

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転職活動時に、この“嫁ブロック”に遭遇した、あるいはしそうだという男性のコメントによれば、

・転職の可能性をチラつかせたら嫁ブロックが発動!今は大手だから当然そうなる
・嫁が不安になって止めてくるのもわかる。転職すればまず間違いなく今より会社の
 規模も小さくなるし、待遇も悪くなる
・家のローンがまだたっぷり。嫁ブロックされるだろうから、転職したいなんて
 言いだせないww

など嫁ブロックは、夫からすれば転職活動を諦めるひとつのきっかけになっているようだ。

こういった嫁ブロックの発動について、

・家族だし、こちらのことを心配して言ってくれているのもわかるからなぁ……

なんてコメントもあるかと思えば、

・もうちょっと信頼してくれよって気持ちもある。こっちだって、勝負かけて真剣に
 転職を考えているんだから!

といったコメントもあった。さらに、

・転職してさらに数年後には独立もしたい。嫁ブロックなんて冗談じゃない。嫁なら
 応援すべきでしょ!

など、さらにアグレッシブな立場からのコメントも見受けられた。

一方、嫁ブロックを発動する嫁側からしてみると、

・野心持つのもいいですが、なにかと世知辛いご時世なので、いまの会社にとどまって
 くれる方がありがたい
・転職すれば明らかに年収が下がる。私が働きに出なきゃならなくなるとか勘弁して
・名の通った企業に務める夫の妻という立場は正直ラク。できれば今のままでいて
 ほしいんですけど。いや、絶対に転職しないで!

など、とくに夫が一流企業に務めているような場合は、嫁ブロックが発動される傾向が高いように見えた。「貧困」なんてキーワードがニュースの見出しにチラつく昨今。転職活動にはまず妻による嫁ブロックが発動されると考えてよさそうだ。

この嫁ブロックを乗り越えられるのはきっと、妻に認めさせるビジネスの才覚や野心、情熱が必要なのかもしれない。逆に言えば、嫁ブロックくらいでたじろいでいるようでは、転職してステップアップしていくことなど望めないのかもしれない……。

(秋田孝/effect)