胃が「爆発寸前」で病院に搬送 インスタント麺と炭酸飲料を同時に大量飲食=中国

ネットである男性が「寝る前にインスタント麺2食分と炭酸飲料2本を飲食した。ポテトチップなども食べた。するとしばらくして腹部が強烈に痛くなった。病院で診てもらったところ、胃が膨れ上がっていた。大量のガスを抜いてもらったら、やっと楽になった」と書き込んだ。
重慶時報は、重慶工商大学でバイオ技術を専攻し、緑色食品(安全食品)研究院の院長を務める唐春紅教授を招いて実験を行った。
第1の実験では、「1 ゆで上がった麺(1食分)に温水と炭酸飲料を加える」、「2 ゆで上がった麺に胃酸と同じ酸性度の温水と炭酸飲料を加える」、「3 ゆでる前の麺に炭酸飲料を加える」の3つを比較した。
泡の量が最も多かったのは「1」で、「2」もかなり多かった。「3」は少なかった。
次に、人の胃に見立てた袋を用意して、それぞれにゆであがった麺(1食分)と「1 炭酸飲料100cc」、「2 同250cc」、「3 同500cc」を入れて密封した。それぞれ泡が発生したが、特に「3」の袋は膨れ上がり、「爆発寸前」だったという。
インスタント麺は、表面に大量の目に見えないほど小さな穴があるように加工されている。湯に浸した際に、速くゆだった状態にするためだ。唐教授は、「麺の表面に小さな穴が、炭酸飲料に含まれるガスが急激に気化する働きを促進する」と説明。
一般には「げっぷ」などでガスは排出され、体への影響はさほどないが、「大量の麺を食べ、短い時間内に単産飲料を500cc以上飲めば、大量のガスで胃が膨らんだ状態になり、腹痛が発生する状態になるという。
病院に搬送された男性に就いては「インスタント麺2食分と炭酸飲料2本は多すぎ」と指摘した。(編集担当:如月隼人)(イメージ写真提供:123RF)