「突然の衝撃に、つり革につかまり、踏ん張った。地震かと思った」―。
 
 25日午前、兵庫県尼崎市で起きた列車脱線事故。乗客580人を乗せた7両編成の列車は、突然脱線し、マンションに衝突した。

 脱線した2両目に乗車していた男性乗客の1人は事故後、近くのガソリンスタンドで、店員に事故の様子を「何とか無事だったわぁ。大きな音がして脱線した。つり革につかまっていたが、最初は地震かと思った」と青ざめた顔で話したという。また、事故現場の踏み切りで信号待ちをしていた男性は、すさまじい衝突音と突然上がった煙に、車から飛び降りた。とっさに「火事か」と思い近づくと、先頭車両がマンションにめり込んでいるのが見えたという。現在、現場には救急車などが行きかい、救出作業を急ぎでおり、周囲は騒然としているもようだ。

 突然の大惨事に、住民らも驚きを隠せない。現場から1ブロック離れたところにある尼崎市立大成中学校の教頭は「荷物が落ちるような音が聞こえて、その直後に白い煙が出た。幸い生徒にけがはなかった」と話す。

 現在の状況を「一時間前ぐらいから、消防署の要請があって、グラウンドには緊急搬送用のヘリが離発着している。騒然とした中で、授業が行われている」「周辺は準工業地帯で、住宅も混在している地域。事故のあった踏切は通学路の一つ。下校の経路については、安全確認を踏まえて、現在検討中」としている。【了】