マレーシア航空旅客機の国際線が進路を誤る(画像はnews.com.auのスクリーンショット)

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旅客機が正しいルートを飛行していないとしたら、テロやエンジントラブルを心配し、続いては領空侵犯による撃墜なども心配しなければならない。このほどニュージーランドを飛び立ったマレーシア航空の国際線旅客機において、誤ったルートを飛んでいることが発覚し関係者の肝を冷やした。人為的ミスであった可能性が高いようだ。

問題のフライトは26日午前2時23分にニュージーランドのオークランド国際空港を飛び立ち、クアラルンプールに向かったマレーシア航空MH132便。しかし同機のパイロットが8分後に進路の異変に気付いてオークランドの管制塔に連絡。そこで豪メルボルンに向かっていることが判明したと『ニュージーランド・ヘラルド』紙ほかが伝えている。

ニュージーランドの空のナビゲーション・サービス業務を提供している「Airways Corporation」社がその原因について調査中だが、同紙には「エアラインから私どもに提出された飛行ルートとパイロットが考えていたフライトプランに相違があった」と説明している。いずれも最終的にはクアラルンプールを目指すものだが、方向転換のポイントにおいてズレが生じ、パイロットからの連絡をきっかけに1分ほどかかって正しい位置、高度、速度などを双方が確認。自動操縦を手動に切り替えることで軌道はクアラルンプールへと修正された。混乱を避けるためも乗客にその事実は一切伝えられなかったという。

昨年3月に乗客乗員239人を乗せてクアラルンプールから北京に向かったものの行方不明になり、今年夏にインド洋のレユニオン島の海岸に残骸が打ち上げられたと伝えられたMH370便。そして昨年7月にロシアの「ブク」ミサイルに撃墜され、ウクライナ東部で298人が死亡したMH17便。このたびのアクシデントは、「民間旅客機がなぜそんなところを飛んで撃ち落とされてしまったのか」という無念の墜落事故のひとつのヒントとなった可能性もある。連絡や確認のもれ、勘違いといった人為的なミスは空の世界にあってはならないはずだ。

※ 画像はnews.com.auのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)