非常に深刻な大気汚染に見舞われた北京市で、「カナダのおいしい空気」を注入したボンベが売れているという。中国メディア・参考消息網が23日、英BBCの報道を紹介する形で伝えた。(イメージ写真提供:123RF)

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 非常に深刻な大気汚染に見舞われた北京市で、「カナダのおいしい空気」を注入したボンベが売れているという。中国メディア・参考消息網が23日、英BBCの報道を紹介する形で伝えた。

 記事は、カナディアンロッキーの空気を詰めた缶を中国向けに販売しているカナダのベンチャー企業を紹介。もともとは冗談半分にECサイトに掲載していたものだというが、中国からの「強いニーズ」を受けて4000本を輸送したとのこと。7.7リットル入りで150回吸うことができ、価格は1本あたり100人民元(約1870円)程度だ。

 ジョークのような話がれっきとした商売になってしまうことからも、中国の大気汚染の異常さが伺える。中国のネットユーザーもこの異常さを十分に認識しているようで、この記事を伝えた中国経営報の中国版ツイッター・微博のアカウントには「それを吸って何の役にたつのか」、「病的だ」、「恐ろしさを感じる」といったコメントが寄せられた。

 また、複数のユーザーが「小学校の教科書に載っていた『キツネの空気売り』作品を思い出した」とコメント。その内容は、都会の空気の悪さに息苦しくなったキツネが、故郷の山の新鮮な空気を都会に運んで売り、人びとの病気を治したり、喜ばせたりするというもの。最後は、空気の運搬に疲れたキツネが市長に「みんなで汚染をなくして都会の空気をきれいにして」と語って終わる。そのメッセージは、まさに今の中国社会に訴えかけているようだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)