閣僚トップの集金力 麻生副総理財務相/いくつもの“財布”活用/パーティーで荒稼ぎ

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 2014年の政治資金収支報告書(総務相分と地方分)が出そろい、代表を務める政党支部と資金管理団体で1億9614万円を集めた麻生太郎副総理・財務相(衆院福岡8区)が、安倍晋三首相と安倍内閣の閣僚19人のうち、トップの“集金力”でした。その「政治とカネ」をさらに調べてみると―。(藤沢忠明)

 麻生氏は、「自民党福岡県第8選挙区支部」と、資金管理団体「素淮(そわい)会」のほかに、小渕優子元経済産業相(衆院群馬5区)の「自民党群馬県ふるさと振興支部」のような企業・団体献金を集める二つ目の“財布”、「自民党福岡県窯業支部」を持っています。このほかにも、「九州素淮会」「東海素淮会」なども。(図参照

党費がゼロの支部

 第8選挙区支部は、6000万円を超す企業・団体献金を集め、自民党本部からの1900万円はすべて国民の税金である政党助成金。日本歯科医師連盟(日歯連)からの100万円など、政治団体からの寄付などで1億2600万円を超す収入があります。

 素淮会、九州素淮会、東海素淮会は、「政経文化セミナー」などの名目でそれぞれ政治資金パーティーを開催、計1億2360万円の収入がありました。開催経費はあわせて1000万円たらずで、“利益率”は91・3%というべらぼうなものです。パーティー券の大口購入者は、実弟が代表を務める麻生グループ(84社)の中核「麻生」が300万円、日歯連、日本医師連盟、ニトリ各100万円など。

 「政党支部」といいながら、第8選挙区支部は党費収入ゼロ。窯業支部は13人から1万6900円の収入があるだけ。

 各政治団体の資金移動を除くと、収入は2億3246万円にのぼります。個人献金の合計は1218万円(5・2%)で、麻生氏の政治資金は、企業・団体献金と、事実上の企業・団体献金であるパーティー収入、税金に9割以上を依拠していることになります。

 一方、麻生氏からの借入金は、素淮会の1億2900万円、「麻生太郎後援会」2800万円、窯業支部2000万円の計1億7700万円にものぼります。

1531万円飲食

 素淮会は、政治活動費の名目で、14年に計137回、計1531万円を高級クラブなどでの飲み食いに使っていました。(本紙7日付既報)

 国民には消費税増税を押し付ける一方で、巨額の政治資金を集め、約2・7日に1回の飲み食い―。庶民の感覚からずれるはずです。