『ER 緊急救命室』

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1994年から2009年まで15シーズンにわたって放送された『ER 緊急救命室』。マイケル・クライトンの体験を元にした、リアリティと人間ドラマにあふれる医療ドラマは世界中で愛された。その歴史を築いた出演者のその後を追ってみたい。
第1回は、シーズン1から登場した主要キャストたち。

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■アンソニー・エドワーズ(マーク・グリーン役)
温厚で優しく、同僚や患者からの信頼も厚い医師グリーンを好演したアンソニー。1996年にトルーマン・カポーティのノンフィクションノベルを原作としたTV映画『冷血』で、一家惨殺事件の犯人の一人ディックという、マークとは全く異なる役柄を演じて称賛された。以降はショーン・コネリー、アンジェリーナ・ジョリーら豪華キャストによる群像劇『マイ・ハート、マイ・ラブ』、ジュリアン・ムーア主演のスリラー『フォーガットン』、デヴィッド・フィンチャー監督の犯罪サスペンス『ゾディアック』などに出演するが、大きなインパクトは残せず。映画では1986年の『トップガン』で演じたトム・クルーズの相棒役が一番知られている。2013年、12台のアンティーク時計に隠された秘密を探るミステリー『ゼロアワー 禁断の刻限』に主演し、約10年ぶりにTV界に復帰。そのほかには『そりゃないぜ!?フレイジャー』『GIRLS/ガールズ』『ブルーブラッド』などにゲスト出演している。

■ジョージ・クルーニー(ダンカン・ロス役)
正義漢が強くプレイボーイの小児科医ロスを演じた後、同シリーズ出演者として最も成功した俳優となったジョージ。このドラマに出るまで長い下積み生活が続いたが、『ER』でクエンティン・タランティーノがエピソード監督を務めたことが縁で、1996年にこの奇才が手掛けた映画『フロム・ダスク・ティル・ドーン』に主演し、タランティーノとは兄弟というセス・ゲッコー役で大きなインパクトを残した。以降はミシェル・ファイファー共演の『素晴らしき日』、マーク・ウォールバーグ共演の『パーフェクト ストーム』、オールスターキャストの『オーシャンズ』シリーズといった主演作で立て続けにヒットを飛ばす。『バットマン&ロビン/Mr.フリーズの逆襲』では3代目のバットマンを演じた。2002年には『コンフェッション』で監督業に進出。1950年代の赤狩りに立ち向かった実在のニュースキャスター、エド・マローを描く『グッドナイト&グッドラック』をはじめとした社会派作品を中心に手掛け、監督としても高い評価を得ている。2006年の第78回アカデミー賞では、その『グッドナイト&グッドラック』で監督賞と脚本賞、さらに『シリアナ』で助演男優賞と3部門に同時ノミネートされ、助演男優賞を獲得した。この10年間で3度(『フィクサー』『マイレージ、マイライフ』『ファミリー・ツリー』)主演男優賞候補に上がっている。また、2012年にはアメリカ大使館での人質事件を映画化した『アルゴ』で、プロデューサーとして2度目のオスカーを手にした。待機作は、『オー・ブラザー!』のジョエル&イーサン・コーエンとまたも組んだミュージカルコメディ『Hail, Ceaser!(原題)』、ジュリア・ロバーツと再共演の『Money Monster(原題)』。

■ジュリアナ・マルグリーズ(キャロル・ハサウェイ役)
看護師キャロル役で1995年にエミー賞を受賞し、以降も5年続けて同賞にノミネートされたジュリアナ。その後はマシュー・マコノヒーの恋人を演じた『ニュートン・ボーイズ』、ロバート・ゼメキス製作のホラー『ゴーストシップ』、サミュエル・L・ジャクソン共演の『スネーク・フライト』などに出演するも、大きな成功は残せず。しかし、2009年から主演・製作を務める『グッド・ワイフ』でエミー賞、ゴールデン・グローブ賞をそれぞれ1度受賞し、以降も毎年ノミネートされるなど、『ER』の時以上の成功を収めている。

■シェリー・ストリングフィールド(スーザン・ルイス役)
医師のスーザンを演じたシェリーは、『ER』のジョン・ウェルズが手掛けた『サード・ウォッチ』にも同役としてゲスト出演。そのほかには『LAW & ORDER』『CSI:科学捜査班』『アンダー・ザ・ドーム』といった人気シリーズに参加している。映画では、青春ドラマの『54 フィフティ★フォー』やリチャード・ギア主演のラブストーリー『オータム・イン・ニューヨーク』に姿を見せていたが、近年は日本未公開のTV映画が多い。『SEX AND THE CITY』のジェームズ・レマー、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のリー・トンプソン共演の『The Wrong Side of Right(原題)』が待機中。

■エリック・ラ・サール(ピーター・ベントン役)
外科医ベントンを演じる前から、エディ・マーフィ主演の『星の王子ニューヨークへ行く』、ブルース・ウィリス主演の『薔薇の素顔』といった話題作に登場していたエリック。『ER』以降はロビン・ウィリアムズ主演の『ストーカー』、主演作『覗かれた隣人』のようなサスペンス映画に多く出演する。一方、1996年の映画『リバウンド』で監督デビュー。『ER』の1エピソードをはじめ、『トワイライト・ゾーン』『CSI:ニューヨーク』『24 -TWENTY FOUR-』『ナイトシフト 真夜中の救命医』『アンダー・ザ・ドーム』などでメガホンを取っている。

■ノア・ワイリー(ジョン・カーター役)
マイケル・クライトンのモデルとも言われるカーター役で、オリジナルキャストとしては最も長く同シリーズに出ていたノア。シーズン12で降板するまでの間に人気ドラマの『フレンズ』やジェイク・ギレンホール主演の『ドニー・ダーコ』、ジェニファー・ロペス主演の『イナフ』などに出演する。1999年のTV映画『バトル・オブ・シリコンバレー』ではスティーヴ・ジョブスを演じた。その後は製作も務めた『ライブラリアン』シリーズ、スティーヴン・スピルバーグ製作総指揮の『フォーリング スカイズ』に主役するほか、両作のエピソード監督も手掛けている。現在は映画『Shot(原題)』を撮影中。

次回は、シリーズ2以降の主要キャストを取り上げたい。(海外ドラマNAVI)

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