登場人物の内面を反映させた衣装の数々 (C) Universal Pictures.

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 「パンズ・ラビリンス」(2006)、「パシフィック・リム」(13)のギレルモ・デル・トロ監督によるゴシックミステリー「クリムゾン・ピーク」の劇中衣装に焦点を当てた特別映像が公開された。

 本作の舞台は、20世紀初頭の米ニューヨーク。資産家の娘イーディス(ミア・ワシコウスカ)は、父が謎の死を遂げたのち、気品あふれる実業家トーマス(トム・ヒドルストン)と結婚し、イギリスに移住。トーマスの姉ルシール(ジェシカ・チャステイン)と3人で屋敷暮らしを始めるが、奇怪な出来事に次々と遭遇し、やがて屋敷に隠された恐るべき秘密を知る。

 劇中では、デコラティブなものからシックな雰囲気のものまで、赤や青、黄色など見た目にもきらびやかなドレスが次々と登場。「パシフィック・リム」でも衣装を手がけたケイト・ホーリーによるもので、今回公開された映像の中でもイーディスとルシールの洗練された着こなしを堪能できる。

 数ある衣装の中でも、イーディスの鮮やかな黄色のドレスは、荒涼とした屋敷周辺の風景の中で異彩を放っている。そのドレスはアメリカの探偵小説にちなみ“ナンシー・ドリュー”と呼ばれていたそうだ。ホーリーは「イーディスは(少女探偵)ナンシー・ドリューのように、(屋敷内の)あちこちの廊下を嗅ぎまわって屋敷の秘密を暴こうとしているからなの」と命名の理由を語った。

 このように、本作では各キャラクターの性格に沿って衣装のテーマが異なっている。ミステリアスなルシールを演じたチャステインは「イーディスの衣装は明るくて柔らかくて清らかな感じ。一方、ルシールの服は生地が厚めで、“第2の肌”みたい。布で全身を覆い隠し、髪をきりりと結っている。ルシールは常にコルセットを着ているの」「ルシールは昆虫を集めているけど、彼女(自身)が固い殻で覆われた昆虫のようだわ。衣装が殻そのものなの」と衣装が配役の内面をかもし出すのに一役買っていると語った。

 ホーリーによれば、イーディスとルシールの衣装は対照的なものになるように気を配ったそう。さらに、前半の舞台であるアメリカと、中盤以降の舞台であるイギリスでも衣装に変化がつけられている。デル・トロ監督同様、細部にいたるまで並々ならぬこだわりを見せたホーリーは、映像の中で「ホラーは美しくなくちゃね」といたずらっぽくほほ笑んだ。

 「クリムゾン・ピーク」は、16年1月8日から全国公開。