ドノバンとアベルの絆も物語の重要なキー Copyright by Twentieth Century Fox Film Corporation and DreamWorks II Distribution Co., LLC.  Not for sale or duplication.

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 スティーブン・スピルバーグ監督、トム・ハンクス主演、ジョエル&イーサン・コーエン脚本による「ブリッジ・オブ・スパイ」の特別映像が公開された。スピルバーグ監督とハンクスが作品の魅力と互いに向けた信頼を語っている。

 実際の事件をベースにした本作は、アメリカとソ連(現ロシア)が冷戦中だった1950〜60年代が舞台。家庭人である保険専門の弁護士ジェームズ・ドノバン(ハンクス)の生活は、ソ連のスパイ、ルドルフ・アベル(マーク・ライランス)の弁護を引き受けたことで一変。「裏切り者」と世間に後ろ指を指されるが、ドノバンは実直に職務を全うしようとする。やがて指令を受けたドノバンは東西分裂中のベルリンに赴き、アベルとソ連に捕らえられた米軍パイロットの交換交渉に挑むことになる。

 ハンクスが演じたドノバンは、スパイの弁護はおろか、刑事訴訟も経験不足。そんな“普通の男”がソ連のスパイを弁護し、さらには交換交渉までやってのけるというから驚きだ。スピルバーグ監督は「物語の魅力は、ドノバンの信念だ。“正義は皆に平等である”が彼の信条だ」と語り、その上で「ドノバン役はトムしかいない」と今回で4度目のタッグとなるハンクスにオファーした。

 ハンクスもまた「脚本のディティールに感服して、スティーブンに出演したいと電話したよ」と述懐する。「プライベート・ライアン」(98)以来の仲である両者だが、「スティーブンは誰よりも早く現場に行き編集作業をする」(ハンクス)、「トムはアイデアマンで、いるだけで映画が豊かになる」(スピルバーグ監督)と蜜月ぶりを映像でも見せ付けている。

 そのほか、メイキング映像に加え、本作で第73回ゴールデングローブ賞の助演男優賞候補に選出されたライランス演じるアベルがFBIに追いつめられる姿や、「次に米ソが過ちを犯せば戦争になる」と不退転の覚悟でドノバンが交換交渉に奔走するシーンなどが映し出される。

 「ブリッジ・オブ・スパイ」は、2016年1月8日から全国公開。