絶好調レスターがチェルシーに競り勝ち首位堅守…岡崎は終盤に出場

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 プレミアリーグ第16節が14日に行われ、日本代表FW岡崎慎司が所属するレスターとチェルシーが対戦した。岡崎は2試合連続のベンチスタートとなった。

 レスターは前節のスウォンジー戦でアルジェリア代表MFリヤド・マフレズがハットトリックを達成。プレミアリーグの連続ゴール新記録を樹立したイングランド代表FWジェイミー・ヴァーディにゴールは生まれなかったが、3−0の快勝を収めて再度首位に浮上している。一方、前節のボーンマス戦を0−1で落としたチェルシーは今シーズン8敗目。順位も14位と低迷している。この日のレスターは先発メンバーにヴァーディらを起用。チェルシーはミッドウィークに行われたチャンピオンズリーグのポルト戦と同じメンバーをピッチに送り込んだ。

 試合は開始早々からホームのレスターが攻めこむ。2分、右サイドでボールを持ったマフレズがドリブルで中央へ切り込んでいく。そのままエリア手前まで持ち込み、左足シュートを放ったが、ここはGKティボー・クルトワの正面に飛んでしまった。

 するとレスターに思わぬアクシデントが発生する。16分、ダニー・ドリンクウォーターが太ももを痛め、アンディ・キングと負傷交代した。直後の19分、レスターは左サイドからスローインを入れると、相手DFがクリアしたボールをマフレズが拾い、エリア手前から左足シュート。しかし、ここもGKクルトワにキャッチされてしまった。

 31分、チェルシーにもアクシデントが起きる。エデン・アザールが負傷によりベンチに下がり、ペドロ・ロドリゲスが緊急投入された。

 攻勢に出るレスターに待望のゴールが生まれたのは34分。右サイドでボールを受けたマフレズがエリア右横から左足で鋭いクロスを入れる。これをゴール前に走りこんだヴァーディが右足ボレーで合わせ、レスターが先制に成功した。ヴァーディはこれでゴール数を15に伸ばした。

 先制点を奪われたチェルシーも反撃。36分に右CKを獲得すると、ウィリアンのクロスからネマニャ・マティッチがヘディングシュートを放ったが、ここは枠の左上に外れてしまった。このまま1−0でレスターがリードして前半終了を迎える。

 後半立ち上がりの48分、左サイドのマーク・オルブライトンがエリア内右に右足で浮き玉のパスを出すと、これを受けたマフレズがセサル・アスピリクエタと一対一となる。マフレズが切り返しを織り交ぜながらタイミングをずらして左足シュートを放つと、カーブがかかったボールがネットの左を揺らし、レスターが追加点を奪った。マフレズは2試合連続の今シーズン11ゴール目となった。

 苦しくなったチェルシーは53分にジョン・テリーを下げてセスク・ファブレガスを投入。3バックに変更し、反撃の機会をうかがう。すると60分、右サイドのウィリアンがエリア手前右のオスカルへ落とし、オスカルがクロスを入れる。ジエゴ・コスタを狙ったボールは相手DFにカットされたが、こぼれ球をペドロがボレーシュート。しかし、ここもレスターのエンゴロ・カンテが身体を張って守り切った。

 続く62分、中盤でボールを持ったセスクが浮き球のパスを出すと、最終ラインの裏に抜けだしたD・コスタがGKと一対一から右足シュート。しかし、ここはGKカスパー・シュマイケルがなんとか弾いた。さらに直後の左CKから最後はブラニスラフ・イヴァノヴィッチが右足で押し込みにかかったが、ここも押しこむことはできなかった。

 チェルシーの猛攻が実ったのは77分、左サイドを突破したペドロが左足でクロスを入れると、途中出場のロイク・レミーがヘディングシュートを決め、ようやく1点を返した。

 レスターは81分にマフレズを下げ、ギョクハン・インレルを投入した。さらに88分にヴァーディを下げて岡崎を投入した。終盤はチェルシーの猛攻が続いたが、このままレスターが2−1で逃げ切り、連勝で首位をキープしている。一方、チェルシーは今シーズン9敗目を喫した。なお、岡崎は88分から出場している。

 次節、レスターは敵地でエヴァートンと、チェルシーはホームでサンダーランドと対戦する。

【スコア】
レスター 2−1 チェルシー

【得点者】
1−0 34分 ジェイミー・ヴァーディ(レスター)
2−0 48分 リヤド・マフレズ(レスター)
2−1 77分 ロイク・レミー(チェルシー)