第19回文化庁メディア芸術祭の受賞作品が、このほど発表された。今年7月7日〜9月9日に募集され、応募総数は過去最多の4417作品にのぼった。また、そのうち海外からは2216作品が寄せられた。

 内訳は、アート部門が1946(うち映像作品は681)、エンタテインメント部門が700(うち映像・音響作品は272)、アニメーション部門が823、マンガ部門が948作品だった。

 映像作品の受賞は、アート部門でイギリスのルイス・ジャック・ホートン・スティベンスによる短編「ジル&ジル」が新人賞を受賞。碑文彫刻家とロッククライマーを主人公に、人間と岩石との深い関係性を称え、探究する作品だ。

 エンタテインメント部門では、吉開菜央による短編「ほったまるびより」が新人賞を受賞。「おどりとはなにか」をテーマに、言語表現を極限まで削って「女の子のからだ」とその「動きから生まれる音」で表現した。

 アニメーション部門は、フランスのボリス・ラベによる短編「リゾーム」が大賞を受賞。哲学者ジル・ドゥルーズと精神科医フェリックス・ガタリの共著「千のプラトー」で複雑に展開されるリゾームの概念をもとに、圧倒的な緻密さと極端な構図で描いている。また、優秀賞は岩井俊二の劇場公開作品「花とアリス殺人事件」、エストニアのリホ・ウントによる短編「イーサント」、フランスのグエン・フン・マイによる短編「マイ・ホーム」、フランスのガブリエル・アレルによる短編「ユル・アンド・ザ・スネーク」の4本が受賞。新人賞は、新井陽次郎の劇場公開作品「台風のノルダ」、フランスのアニエス・パトロン&セリーズ・ロペスによる「チューリェン・ア・クロウズ・テイル」、ロシアのナタリア・チェルヌショーバによる「ドゥ・アミ」の3本が受賞した。授賞式は2月2日開催される予定。(文化通信)