愛媛・松山ロケで新境地を開拓した柳楽優弥 (C)2016「ディストラクション・ベイビーズ」製作委員会

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 真利子哲也監督の商業映画デビュー作「ディストラクション・ベイビーズ」の劇中カットを、映画.comが独占入手した。主人公・芦原泰良に扮する柳楽優弥が愛媛・松山の路地裏を徘徊し、泰良を暴力の“渦”に引き込んでいく北原裕也を演じた菅田将暉が冷たい眼差(まなざ)しを注ぐ姿をとらえている。

 柳楽、菅田、小松菜奈、村上虹郎という若手実力派が軒並み出演する今作は、「イエローキッド」(2010)、短編「NINIFUNI」が国内外で話題を呼び、メジャーデビューが待望されていた真利子監督が、喜安浩平(「桐島、部活やめるってよ」)と共同で脚本を執筆。タイトルの由来は、「ディストラクション」が「Distraction(気晴らし、動揺)」「Destruction(破壊)」という類似する発音で2つの意味を持ち、今作に登場する若者たちの群像劇を象徴していることから命名された。

 映画の舞台となるのは、愛媛・松山。ケンカに明け暮れる泰良との出会いにより、若者たちが欲望と狂気に目覚めていくさまを描いている。柳楽、菅田のほか、小松は泰良と裕也が強奪した車に乗り合わせていた少女・那奈、村上は姿を消した兄・泰良を探すため松山へやってきた弟・芦原将太を演じる。

 そして、若手随一の演技派・池松壮亮、あらゆるジャンルの作品で存在感を放つでんでんをはじめ、北村匠海、三浦誠己が出演していることも明らかになった。池松が扮したのは那奈が働く店の店長・三浦で、泰良との偶然の出会いによって事件へと巻き込まれていくという役どころ。さらに、物語が一気に暴発し加速する寸前の不穏な空気に満ちた重要な場面にも登場する。出演シーンこそ少ないが、かねて出演を熱望していた真利子監督作で、鋭利な演技を披露している。

 一方のでんでんは、泰良と将太を造船所に住まわせ面倒を見ている近藤に息吹を注ぎ込む。真利子監督とは「イエローキッド」以来のタッグとなるが、「まだ見れておりません。早く見たいのです!」とコメントからも、全幅の信頼を寄せていることがうかがえる。

 「ディストラクション・ベイビーズ」は、2016年5月に全国で公開。