秋篠宮妃殿下が御臨席された『母と暮せば』チャリティ試写会の様子

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山田洋次監督初のファンタジー映画『母と暮せば』(12月12日公開)のチャリティ試写会が12月10日(木)に新宿ピカデリーで開催され、吉永小百合と山田洋次監督が出席。本行事の視察と映画鑑賞のために恩賜財団母子愛育会総裁の秋篠宮妃殿下が御臨席された。

【写真を見る】『母と暮せば』チャリティ試写会の囲み取材に出席した山田洋次監督と吉永小百合(左から)

終戦から70年。「父と暮せば」で広島を、「木の上の軍隊」(未完)で沖縄を舞台に描いてきた井上ひさしが、どうしても書きたいと強く考えていたのが、長崎を舞台にした物語。その思いに強い衝撃を受け、監督はこの『母と暮せば』を作ることを決意したという。母親・伸子役には吉永小百合、息子の浩二役には二宮和也。原爆で亡くなった息子と残された母親の儚くて優しい日々を丁寧に描き、エンディングの後に込み上げるのは「大切な人に会いたい」という思い。50年以上に渡り家族の絆を描いてきた山田洋次監督が贈る、母子の感動の物語となっている。

この日、秋篠宮妃殿下は、本作の撮影に長崎の市民が参加していたことに興味を示されたという。山田監督は「最後の合唱隊は200人もの市民が参加して、実際に坂本龍一くんの作った『鎮魂歌』を歌ったんですよ、と説明しました。また、『戦後の長崎が舞台なんですね』とおっしゃったから、『そうなんですけど、この映画はかなりCGを駆使しています。ご覧になる海はほとんどCGだと考えていただいた方がいいかもしれません』と、そのような話をしました」と試写会で話した内容を明かした。

そして、「秋篠宮妃殿下には何度もお会いしたことはありますけど、お話ししたのは初めてでした。映画を丁寧にご覧になっていました。私は映画が始まると『あそこは上手くいってるな』とか、夢中になってしまって、だんだんお隣にいらっしゃるのを忘れてしまいました」と苦笑い。

吉永は「(吉永が演じた)助産婦に特にご関心を持ってらっしゃったようです。命を誕生させる役ということで『どういう準備をされましたか』とご質問されました。私は、“命の交換”というんでしょうか、(そのことを交えて)『伸子は死んでいくけれども、子どもに強く生きてほしいというメッセージを残していくんです、とお話しました」と付け加え、「お優しい、温かい方だと思いました」と秋篠宮妃殿下について話していた。【取材・文/平井あゆみ】