「牡蠣工場」の一場面 (C)Laboratory X, Inc.

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 台本やナレーション、BGMなどを排した「観察映画」を手掛ける想田和弘監督の最新作ドキュメンタリー「牡蠣工場」(かきこうば)の予告編が公開された。瀬戸内海の小さな港町の工場を通して、日本の未来の姿ともいえるグローバルかつ巨大な問題を映し出す。

 東日本大震災で家業の牡蠣工場が壊滅的打撃を受け、宮城県南三陸町から移住してきた渡邊さんは、広島に次ぐ牡蠣の名産地・岡山県の牛窓(うしまど)で工場を継ぐことになり、2人の中国人労働者を迎える。しかし、言葉も生活習慣も異なる外国人であり、隣の工場では早くも中国に帰る脱落者も出ていた。

 第68回ロカルノ国際映画祭招待作品として上映され絶賛された本作は、牡蠣工場という小宇宙に、グローバル化、少子高齢化、過疎化、第1次、第2次産業の苦境、労働問題、移民問題、震災の影響など、大きな問題を浮かびあがらせる。

 「牡蠣工場」は、2月からシアター・イメージフォーラムほか全国で順次公開。