ローマは9日のチャンピオンズリーグ(CL)・グループステージ最終節で、BATEボリソフをホームに迎える。アメリカ資本のオーナーになってから初となるCL決勝トーナメント進出が懸かった一戦だ。

ルディ・ガルシア監督も「この一戦はダービーのようなものだ。戦えばいいのではなく、勝つための試合だ」と語った。今回のBATE戦ほどエディン・ジェコのゴールが必要な試合はないだろう。ジェコ本人も次のように述べている。

「ゴールを決めていないのは、僕の責任だ。僕がもっとうまくやらなければいけなかった。でも、僕はポジティブでいる。ゴールは決まると信じているよ。僕は多くのチームでいろいろなプレーをしてきた。強い選手というのは常に強いものだ。僕は自己批判している。明日からさらに改善したい。以前もこういう時期はあった。家に帰ると考えてしまう。でも、僕はゴールを取り戻し、さらにうまくやりたいとだけ望んでいる」

ジェコについて、ガルシア監督は次のように述べている。

「チームはもっとエディンに良いボールを供給できるはずだ。だが、我々に必要なのはプレーを続け、チャンスをつくり続けることだよ。彼は我々の攻撃のリーダーだからね」

ローマにとって助けとなるのは、1カ月ぶりにモハメド・サラーが戻ってきたことだ。ガルシア監督は「準備はできている。彼は元気だよ。90分プレーできる脚ではないけどね」と明かした。一方、最終ラインではレアンドロ・カスタンとアントニオ・リュディガーがポジションを争っている。指揮官は次のように述べた。

「様子を見よう。明日はピッチもベンチも全員が全力を尽くす必要がある。我々の目標は勝利だけだ。私は、この試合は意欲で決まると確信している。そして我々は意欲にあふれているよ」

「会長がいると、我々はより強くなる。全員が同じ方向に向けてプッシュしているんだ。我々は飢えている。サポーターも助けてくれるだろう」

だが、オリンピコには3万人ほどのファンしか集まらない見込みだ。

「それでも私は、ピッチに立つ11人の獅子が全力を尽くすと確信している。うまくいかず、運にも恵まれないこの時期に、クラブは団結を示してくれた。インターナショナルウィークの前から別の時代だとは感じない。そう遠くない前に、我々はうまくやっていた。冷静を保つことが必要だ」

ハングリー精神、意欲、気質…ガルシア監督とジェコはこのコンセプトを繰り返しており、ジェコはこうも述べている。

「僕らは負けるのが好きじゃない。もっとやりたいし、突破を決めたい。僕らにはサポーターが必要だ。彼らがいることは重要なんだよ」

それでも、ナーバスであることはところどころでうかがわせた。ガルシア監督はグループステージを突破できなければ失敗かと問われると、こう答えている。

「我々はすでに試合を終えたのか? 違うよね。私は勝つことだけを考えている。我々は勝つ。ラウンドを突破し、決勝トーナメントの組み合わせに準備したい」

だが、リーグ戦のことも考えているようだ。ジェコはこうコメントしている。

「セリエAの今後の試合は重要だ。でも、スクデットが決まるのは12月じゃない。もちろん、ここ2試合のようにプレーしていたら、スクデットは獲得できないだろうけどね」

ガルシア監督は19名を招集しており、ジェルヴィーニョとモハメド・サラーも名を連ねた。