学生の窓口編集部

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都市伝説の中には、人体にまつわる不気味な都市伝説も多くあります。例えばよくあるのが「治験」にまつわる都市伝説。まだ出回っていない薬を使うということで、おかしくなったり失踪したりといったうわさが出たりしました。今回は、こうした「人間の体にまつわる都市伝説」たちを紹介します。

●「膝からフジツボ」

海に遊びに出掛けた男性が、フジツボが密集した岩場で転び膝をケガしてしまいます。それからしばらくして、男性は膝に違和感を覚えます。次第に違和感から痛みに変わり、我慢できなくなった男性は病院で検査を受けることに。レントゲンを撮ると、膝の部分に白い影があることが判明。原因を取り除くため膝を切開すると、膝の皿(膝蓋骨)の裏側にフジツボがびっしり繁殖していた……という話。体の中でフジツボが繁殖することはあり得ないことなんだそうですが、非常に広まった都市伝説でしたね。

●「耳から出た白い糸を……」

ある女性が耳にピアスの穴を開けたところ、その穴から白い糸のようなものが出てきました。女性は「なんで糸が?」と思い引っ張ると、その糸はプチッとちぎれてしまいました。その瞬間、女性の視界が真っ暗になります。実は耳たぶから出ていた白い糸は「視神経」。それを切ってしまったために女性は視力を失ってしまった……という都市伝説です。これも広く知られている都市伝説。映像化もされたことがあります。ただ耳たぶに視神経は通っていないので、こうしたことは起こり得ないそうです。

●「骨折のアルバイト」

ある大学生が友人から「良いアルバイトがある」と紹介を受けます。どんなアルバイトなのか話を聞くと「病院で骨折するだけ」と友人は答えます。なんと意図的に骨折させ、その治り方などの研究をするというのです。骨折箇所によって報酬は変わり、手や脚の骨だと数十万、もっと重要な骨だとさらに高額になるとのこと。話を聞いているうちに怖くなった大学生はこの話を断りました。こうした病院関係の都市伝説は数多くありますね。もちろんこんな実験はありません。

●「炭酸飲料で歯が溶ける」

炭酸飲料が好きな少年。毎日何本もの炭酸飲料を飲んでいましたが、ある日母親が異常に気付きます。なんと少年の歯がボロボロになっているのです。実は毎日飲んでいた炭酸飲料によって少年の歯は溶かされてしまっていたのでした……。アメリカや日本で広まった都市伝説。他にもアメリカには「炭酸飲料のタンクに人が落下。骨や体は溶けてしまい彼の服だけ浮いてきた」という話もあったりします。

●「日焼けサロンで内臓まで……」

毎日のように日焼けサロンに通い、肌を焼いていた女性。ある日、何軒もの日焼けサロンを1日で回り、肌をこんがりと焼いた日から体調を崩してしまいます。病院に行き検査をすると、思いもよらない診断結果が出ました。なんと「内臓が焼けてしまっている」というのです。日焼けサロンで長時間肌を焼いたことが原因で、肌だけでなく中身まで焼いてしまったのです。結局焼けた内臓は元に戻りませんでした……という話。紫外線で内臓まで焼けるというのはまず考えられないそうです。他にも日焼けマシンに閉じ込められて焼死、という話もあったりします。

人間の体がどうにかなってしまう都市伝説をピックアップしてご紹介しました。こうした都市伝説は科学的に考えるとあり得ないことばかりですが、「もしかしたら……」と思わせる要素も持ち合わせているのがうまいところ。時代背景に合った話というのも、当時信じる人が多かった要因といえます。もし今新たな都市伝説が広まるとしたら、どんなものが出るのでしょうね。

(中田ボンベ@dcp)