定番の組み合わせが実はNGかも

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米アイダホ州立大学の研究者らは、 プロバイオティクスとブルーベリーを同時に摂取すると、それぞれが持つとされる血圧改善や高血圧予防効果が失われてしまうとする研究結果を発表した。

プロバイオティクスとは、人に健康効果のある微生物やその微生物を含む食品のことで、乳酸菌やビフィズス菌を含むヨーグルトや乳酸菌飲料などが代表的。

研究チームは プロバイオティクスやブルーベリーに血圧改善効果があるとする研究結果があることに注目し、両者を組み合わせれば、より効果が増大するのではないかと推察。

高血圧のラットを「普通のえさを与える」「普通のえさに3%のフリーズドライの野生種ブルーベリー」「普通のえさに1%のプロバイオティクスのサプリメント」「普通のえさにブルーベリーとサプリ」の4グループにわけ、8週間にわたって収縮期血圧、拡張期血圧を測定した。

その結果、治療を受けていたわけではないため、4グループすべてで血圧は上昇し、高血圧は悪化していた。

ただし、血圧の上昇率は、急速に高くなった普通のえさグループに対し、ブルーベリーグループで約70%、プロバイオティクスグループは約65%抑えられていた。

しかし、両方を摂取したグループは上昇率の抑制が約50%にとどまり、それぞれを単独で摂取したグループよりも低い効果になった。

発表は2015年11月6日、米オンライン科学雑誌「PLOS ONE」に掲載された。

参考論文
Probiotics Blunt the Anti-Hypertensive Effect of Blueberry Feeding in Hypertensive Rats without Altering Hippuric Acid Production.
DOI:10.1371/journal.pone.0142036 PMID:26544724

(Aging Style)