四川省徳陽市に住む徐勇さんは1日朝、義理の母の家に足を運んだ。義理の母は貴州省に旅行中で、様子を見ようと思った。「その場所」に着いて驚いた。義理の母の家はなかった。レンガなどの瓦礫が残っているだけだった。中国メディアの騰訊新聞などが伝えた。
(写真は騰訊新聞の2日付報道の画面キャプチャー)

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 四川省徳陽市に住む徐勇さんは1日朝、義理の母の家に足を運んだ。義理の母は貴州省に旅行中で、様子を見ようと思った。「その場所」に着いて驚いた。義理の母の家はなかった。レンガなどの瓦礫が残っているだけだった。中国メディアの騰訊新聞などが伝えた。

 家を撤去したのは不動産開発業者だった。開発業者は「間違えて撤去しました」と認めて謝罪した。ビル建設のため、隣の家とは撤去について半月前に合意したという。徐さんの義理の母の住む家と棟続きになっていたので、作業員らが「1つの家」と思って取り壊してしまったという。

 業者は徐さんの義理の母と、賠償について協議する考えを示した。が、徐さんらの怒りはおさまらない。「元通りにしてほしい」と要求している。

 中国の都市部では「社区」と呼ばれる比較的小さく区切られた居住地ごとに、自治会組織である居民委員会がある。居民委員会の元で話し合いがもたれたが、両者は合意できないでいる。同件については、警察も調べを始めるという。

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◆解説◆
 中国では、再開発を巡るトラブルがしばしば発生している。多くは何らかの利権絡みで、住人の同意を得ずに、建物の撤去作業をする例だ。外出時に強引に撤去した事件も伝えられている。

 上記は、中国での報道をみるかぎり、単純なミスであるようだ。被害者側との合意にいたってはいないが、業者はすぐに賠償する考えありと表明した点で“良心的”と言えるだろう。(編集担当:如月隼人)(写真は騰訊新聞の2日付報道の画面キャプチャー)