契約は6月までだ。だが、ルイジ・デルネーリ監督はそれで構わないという。サッカーの現場に戻りたいとの意欲が強かったからだ。ミラクル・キエーヴォの“演出家”で、セリエAでの最初の2シーズンで勝ち点109を挙げた彼にとって、これ以上セリエAの舞台から離れていることは耐えられなかったのだ。

アンドレア・マンドルリーニ監督を解任したヴェローナは1日、新監督にデルネーリ氏を招へいしたことを発表した。1日のデルネーリ監督の就任会見で、リッカルド・ビゴンSDは次のように述べている。

「クラブは解任を考えていなかった。我々は最後までマンドルリーニを支えようとしたんだ。彼には感謝している。だが、我々は新しい何かをもたらす必要があった。失った情熱をね。マーケットにも戻る。チームを補強するよ。だが、どんな選手が必要か、クリスマスを待って理解したい」

デルネーリ監督は次のように述べている。

「このチームは価値を見せてきた。昨季から大きく変わったわけじゃない。私が特に働きかけなければいけないのは、精神面だ。我々はリスクを負えるようにし、特に試合に勝とうとトライするようにならなければいけない。残留するためには、ありとあらゆる手を尽くさなければいけないんだ。マンドルリーニ監督は素晴らしい仕事をした。だが、サッカーはこういうものでもある。彼がやってきた良いことを、我々にもできるということを示さなければならない。彼は素晴らしい仕事をした。ヴェローナは彼に大きな借りがある」

「どういうプレーをするかはまだ分からない。4-4-2かもしれないし、4-3-3かもしれない。このグループにはしっかりした確信があり、それをすぐに取り除くことはしたくないんだ。守備に関しては私がやる。見ていない選手に何かを言うことはできないよ。インテンシティーのレベルは上げなければいけない。特に練習はもっと短く、だがもっと激しくやらなければならない」

「このチームに特に必要なのは落ち着きだ。勝利や良いパフォーマンスは、冷静になってこそ生まれるものなんだよ。(ルカ・)トーニや(ジャンパオロ・)パッツィーニのほかにも、このチームにはクオリティーのある選手たちがたくさんいる。ベテラン選手たちも、代表選手たちもいる」

「私はサッカーに戻りたかった。ピッチが恋しかったんだ。この数年もアップデートし続けていたがね。ヴェローナはずっと私の2番目の街だった」

「キエーヴォでの過去は、もう昔のことだ。人生と同じで、サッカーにおいても前を見るのが正しい。今はエラス・ヴェローナなんだ。時間はあまりない。だが、選手に正しいことを分からせ、植えつけるには、毎日10分話すだけでいいという言葉もある」

「サポーターも重要だ。スタジアムに2万人がいれば、違いとなり得る。日曜にはすぐエンポリ戦だ。私は努力する。必要なら、1日2回の練習もする。ヴェローナのために魂を込めて戦うんだ」