見積もりの料金項目の細かい点まで説明を求めて、不要な項目について「それは不要です」というとその分料金が安くなりますよ。

それを繰り返すと、ほぼ最終的な見積もりができます。

あとは「ほかの会社にも見積もりをお願いしているので、お返事はちょっと待ってください」と言い、次の業者に来てもらいましょう。

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さらに、確認しなければならないのは、メールで見積もりを送ってきて、出張見積もりにこない業者です。

「見積もりにきた業者が、2トンロングトラックでは無理な荷物量と言っていたが大丈夫か」「家の前の道幅は3mしかないが大丈夫か」など、心配な点をズバリ聞きましょう。

一番困るのは積み残しが出ることです。

すると、「当社では受けられません」「当初の見積もり料金では無理で1万円追加になります」という業者が出てきます。有

望な業者には再度見積もりを依頼しましょう。

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<その3> 候補を2〜3社にしぼって値段交渉をする

そろそろ正確な見積もりが揃ったなと思ったら、その中でサービス内容がよく料金が一番安い業者があればそこに決めましょう。

しかし、サービス内容はA社が一番いいが、料金はB社が一番安いという場合は、B社の見積もりをちらつかせながら、A社と値引き交渉をすることになります。

「B社の料金ではとてもできない」とA社がすぐに断わってきた場合は無理ですが、A社が電卓を取り出して再計算を始めたらほぼA社は値段を下げてくることでしょう。

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入学や卒業、転勤などを控え、年明けからは引っ越しの繁忙期が始まります。

直前で慌てないためにも、今から準備をしておくのも一つの手ですよ。

<プロフィール>

おおいみほ

ファイナンシャルプランナー(AFP)/二級ファイナンシャル・プランニング技能士

銀行にて、預金商品やローン商品、クレジットカード商品のマネジメント業務を経て、現在はウェブサイトなどのマネー関連記事の執筆、個人投資家として活動中。

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