仕事速っ!EURO出場国全24チームを英紙が格付け

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来年フランスで開催されるEURO2016。出場全24か国がついに決まった。

これを受けて、英紙『telegraph』が早速全チームをランキング化していたので紹介する。

24位 ハンガリー(FIFAランク33位)

予選グループF3位(4勝4分2敗、11得点9失点)→ノルウェーとのPO2戦合計3-1

ノルウェーとのプレーオフを制し、1986年以来初となるビッグトーナメント進出を決めた。だが、彼らが来年の本大会で勝ち進むのを見ることは難しいだろう。

注目すべき選手は、だぼだぼなパンツで皆大好きなGKガーボル・キラーイにワトフォードなどでプレーしたFWタマーシュ・プリシュキン(現スロヴァン・ブラチスラヴァ)。この2人がチーム内でも最も知られた選手であるという事実は、かなりパッとしないチームであることを示している。

23位 アルバニア(FIFAランク36位)

予選グループI2位(4勝2分2敗、10得点5失点)

予選でのサプライズのひとつ。グループIを2位で突破したアルバニアは史上初めてビッグトーナメントに参戦する。守備者として多彩なバーゼルのMFタウラント・ジャカはCL経験者でもあり、本大会での重要な選手になるえる。予選8試合で10ゴールながら、(本大会の)グループステージ突破に苦しむだろう。

22位 スロバキア(FIFAランク27位)

予選グループC2位(7勝1分2敗、17得点8失点)

予選ではスペインを2-1で撃破し、そのポテンシャルを知らしめた。フランスでもアップセットをかましうる。ナポリのMFマレク・ハムシークにリヴァプールDFマルティン・シュクルテルがチーム内で最も有名。元マンチェスター・シティのヴラディミール・ヴァイス(オリンピアコス)も予選で印象的な活躍を見せた。

21位 ルーマニア(FIFAランク14位)

予選グループF(5勝5分、11得点2失点)

ゴールを奪うことがルーマニアの最大の問題に見える。その一方、GKチプリアン・タタルシャヌ(フィオレンティーナ)、DFヴラド・キリケシュ(ナポリ)、ラズヴァン・ラツ(ラージョ)らの守備陣が彼らを打ち負かすのを難しいものにするだろう。とはいえ、頼りになるゴールスコアラーの不在によって、早期敗退の可能性もありうる。

20位 ウクライナ(FIFAランク28位)

予選グループC3位(6勝1分3敗、14得点4失点)→スロベニアとのPO2戦合計3-1

アンドリー・ヤルモレンコ(ディナモ・キエフFW)とエフゲン・コノプリャンカ(セビージャMF)はエキサイティングなアタッカーであり、彼らはウクライナを決勝トーナメント進出を争わせることになるだろう。ウクライナは予選においてディフェンスも酷かったため?、印象を与えることを願っている。ポーランドとの共催だった3年前の大会では、グループステージで敗退。

19位 北アイルランド(FIFAランク29位)

予選グループF1位(6勝3分1敗、16得点8失点)

マイケル・オニール監督は北アイルランドを本大会に導くという奇跡をやってのけた。だが、まだ本当のチャレンジはやって来ていない。チームの大部分はプレミアリーグの下位チームや、下位リーグの選手たちから成っている。グループステージ突破でも素晴らしい偉業になるだろう。9試合で7点を決めたFWカイル・ラファティーがタリズマン(お守り)であった。チームメイトたちはパリでも彼のインスピレーションを頼りにしている。

18位 スイス(FIFAランク11位)

予選グループE2位(7勝3分け、24得点8失点)

予選においてイングランド相手に2敗したことは、本大会であまりいい印象を残せないかもしれないことを示唆している。そうは言っても、スイスはジェルダン・シャキリ(ストーク)にボルシアMGの2人(MFグラニット・ジャカとFWヨシプ・ドルミッチ)ら成長中の選手を擁している。

17位 トルコ(FIFAランク17位)

グループA3位(5勝3分2敗、14得点9失点)→最も勝ち点を得た3位として出場権獲得

予選ではオランダを上回り、最も成績が良かった3位チームとして突破を決めた。FWブラク・ユルマズ(ガラタサライ)が予選におけるトップスコアラーで、主な脅威も彼になるだろう。MFアルダ・トゥラン(バルセロナ)もチームにおいて突出した存在である。EURO2008ではセミファイナリストになったが、その再現は難しそうである。

16位 チェコ(FIFAランク17位)

予選グループA1位(7勝1分2敗、19得点14失点)

予選ではオランダを2度撃破し、トップ通過。EURO2012では準々決勝に進出している。ペトル・チェフやトーマス・ロシツキーらはその当時から変わっていないが、大部分はまだ経験の多くない選手たちである。ベスト16進出が彼らが望みうる最高のものだろう。

15位 アイルランド(FIFAランク42位)

予選グループD3位(5勝3分2敗、19得点7失点)→ボスニアとのPO2戦合計3-1

マーティン・オニール監督のエネルギーと組織力によって、アイルランドはどんな相手にも厄介な存在になりえる。だが、クオリティの欠如は埋め合わせるのが難しいものになるはずだ。ロビー・キーン、ジョン・ウォルタース、シェイン・ロングは働くことを決して止めないだろう。だが、この大陸(欧州)の最高のDF陣はそれほどの困難なしに、彼らを取り扱うことができるであろう。ウェズ・フーラハン(ノリッジMF)やシェイマス・コールマンは中盤やDFにおいて、いくらからの一流さを見せるだろう。だが、勇気ある第2ラウンド退場(ベスト16進出?)がアイリッシュにとって最も有り得る結果だ。

14位 アイスランド(FIFAランク31位)

予選グループA2位(6勝2分2敗、17得点6失点)

レイキャヴィークでオランダを2-0で撃破するなどスリリングな勝利もあり、史上初めてメジャートーナメントに進出したアイスランド。印象的だったビルキル・ビャルナソン(バーゼルMF)に、ギルフィ・シグルズソンは中盤で才能を発揮してみせた。アイスランドは(本大会でも)驚きを提供しうる。

13位 スウェーデン(FIFAランク45位)

予選グループG3位(5勝3分2敗、15得点9失点)→デンマークとのPO2戦合計4-3

ズラタン・イブラヒモヴィッチの才能はスウェーデンに可能性を与えるだろう。だが、それは間違いなく相当に狭いものだ。エリック・ハムレン監督が率いるチームはプレーオフを経て本大会に辿り着いたチームであり、ズラタンに次いで予選で最もゴールを決めたのはMFアルカン・ゼンギンの3点だ。予選における中盤の大黒柱はセバスティアン・ラーションやキム・シェルストレームであった。そのことがスウェーデンのレベルについて教えてくれている。

12位 ロシア(FIFAランク23位)

予選グループG2位(6勝2分2敗、21得点5失点)

ファビオ・カペッロを追い出して、彼らは解放感を味わっているかもしれない。セミファイナルに進出した2008年の再現を望んでいる。FWアルチョム・ジュバ(ゼニト)がロシアの“危険人物”であり、予選8試合で8点を決めた。FWアレクサンドル・ココリン(ディナモ・モスクワ)も危険たりうる。だが、準々決勝進出がロシアがなしうるベストだろう。

11位 ウェールズ(FIFAランク15位)

予選グループB2位(6勝3分1敗、11得点4失点)

ギャレス・ベイルとアーロン・ラムジーが最大限のパフォーマンスをすれば、ベスト8以上に進出する可能性はある。特にベイルは予選でセンセーショナルであり、本大会でのスターのひとりになりうる。DFアシュリー・ウィリアムズ、MFジョー・アレンもクリス・コールマン監督のチームにおいて不可欠だろう。だが、もしベイルやラムジーがダメになるなら、1958年以来となる初のビッグトーナメントは失望になる可能性がある。

10位 ポーランド(FIFAランク38位)

予選グループD2位(6勝3分け1敗、33得点10失点)

FWロベルト・レヴァンドフスキは欧州の選手において今最高潮にあり、もしこのレベルを来夏までキープできれば、準々決勝進出かそれ以上が望める。FWアレク・ミリク(アヤックス)とFWカミル・グロシツキ(レンヌ)も本大会で影響力を発揮しうる。MFグジェゴシュ・クリホヴィアク(セビージャ)もDFラインの前で堅さを見せつけることだろう。

9位 クロアチア(FIFAランク19位)

予選グループH2位(6勝3分1敗20得点5失点)

ルーカ・モドリッチとイヴァン・ラキティッチという中盤の組み合わせは本大会でも最も完成されたペアのひとつになるだろう。そして、(2人は)クロアチアをより魅力的なチームにするはずだ。予選6ゴールを上げたイヴァン・ペリシッチ(インテルMF)が主な“危険人物”になるであろう一方、評価の高いGKダニイェル・スバシッチ(モナコ)はDF陣に鎮静効果をもたらすだろう。準々決勝進出は間違いない。

8位 オーストリア(FIFAランク10位)

予選グループG1位(9勝1分、22得点5失点)

本大会におけるダークホースのひとつ。予選の戦いは非常に印象的で、獲れなかった勝ち点はわずかに2であった。ズラトコ・ユヌゾヴィッチ(ブレーメンMF)とマルコ・アルナウトヴィッチ(ストークFW)がサイドでの脅威となり、マーク・ヤンコ(バーゼルFW)が予選9試合で7ゴールを決めた。とはいえ、最も輝かしいのは、バイエルン・ミュンヘンの23歳ダヴィド・アラバだ。名目上は左サイドバックであっても、中盤のどこでもプレーが可能。ペップ・グアルディオラの下でヨーロッパにおける最もエキサイティングな若手のひとりに成長した。ヨーロッパよ、忠告はしたぞ!

7位 イングランド(FIFAランク9位)

予選グループE1位(10戦全勝、31得点3失点)

この18か月間が見過ごされる何かだとすれば、イングランドは弱い相手には勝つだろうが、一旦まともな相手と対峙すると負けるだろうということだ。論理的には、準々決勝進出が確実なものに見える。ラヒーム・スターリングやハリー・ケインなど若手が別次元のレベルにステップアップしない限りは(それ以上勝ち進むのは難しい)。イングランドの可能性において、ダニエル ・スターリッジやルーク・ショウ、セオ・ウォルコットのフィットネスも鍵になるだろう。落伍者か本命になるのかの違いになりうる。

6位 ポルトガル(FIFAランク4位)

予選グループI1位(7勝1敗、11得点5失点)

相変わらずポルトガルにとって、(結果がどうなるかは)かなり単純な難問である。もしクリスティアーノ・ロナウドがもたらすことになれば、チャンスはある。彼がそうでなければ、苦しむことになるだろう。(要はロナウド次第ということ)。チームの他の部分は卓越性に欠けるが、ジョアン・モウティーニョ(モナコMF)とミゲウ・ヴェローゾ(ディナモ・キエフMF)のコンビはロナウドを除けば最も危険な選手になるだろう。エウゼビオ以降、本物のワールドクラスなストライカーの欠如はポルトガルの問題である。それはこの夏、チームを再び抑えつけることになるだろう。フェルナンド・サントス監督のチームはベスト4入りした3年前と同じことをするためにうまくやるはずだ。

5位 イタリア(FIFAランク13位)

予選グループH1位(7勝3分、16得点7失点)

イタリアのステレオタイプな素晴らしきDFたち(の存在)によって、迫力不足なアタッカーのオプションについて軽んじられかねない。アンドレア・バルザーリ、ジョルジョ・キエッリーニ、レオナルド・ボヌッチ、マッテオ・ダルミアン、マッティア・デ・シーリョらのコンビは純粋に絶好調なGKジャンルイージ・ブッフォンの前でソリッドなユニットを形成するだろう。そして、そのことがアズーリを優勝候補にするはずだ。それから、クラウディオ・マルキージオとマルコ・ヴェッラッティの2人は刺激とクリエイティビティを中盤からもたらすだろう。

4位 ベルギー(FIFAランク1位)

予選グループB1位(7勝2分1敗、24得点5失点)

黄金世代であるベルギーの若さと力強さは来年のEUROにおいて、ピークに入っていくべきだ。2014年W杯での準々決勝敗退は災難ではなかったし、コンパニやアザール、ルカクらにビッグトーナメントでプレーする価値ある経験をもたらすべきものであった。最終ラインから最前線まで、至る所にクオリティは溢れている。彼らにとってステップアップし、相当なポテンシャルを発揮する時は今だ。

3位 スペイン(FIFAランク6位)

予選グループC1位(9勝1敗、23得点3失点)

かつての力はないが、イングランドを2-0で打ち破った試合で見せたのは、彼らがまだゲームのペースのコントロールの仕方を分かっており、一発があるということだ。ジエゴ・コスタの精神状態とフィットネスに多くのことが依存するだろう。だが、例え彼が不発であったとして、ティアゴ・アルカンタラやダビド・シルバ、パコ・アルカセルらが相手DFたちに多くのことを考えさせるはずだ。

2位 フランス(FIFAランク24位):開催国

優勝を遂げた1998年W杯において、ホームアドバンテージは決定的なものであった。カリム・ベンゼマとオリヴィエ・ジルーは強力な前線のオプションであり、その後ろに控えるアントワーヌ・グリーズマン、アントニ・マルシャル、キングスレイ・コマンらの攻撃陣は大会において最もエキサイティングだ。ポール・ポグバ、ブレーズ・マテュイディ、ローラン・コシェルニ、ラファエル・ヴァラヌ、ウーゴ・ロリスら、チームはクオリティに溢れている。たったひとつ言えるのは、このスカッドで誰一人として代表でのビッグトーナメントにおいて準々決勝以上に進んだ経験がないということだ。

1位 ドイツ(FIFAランク2位)

予選グループD1位(7勝1分2敗、24得点9失点)

世界王者は今予選を通じて、ベストではなかった。だが、彼らはD組のトップであった。多くの控えを残したまま。ゴールにはマヌエル・ノイアーがいて、トーニ・クロース、マルコ・ロイス、メスト・エジル、マリオ・ゲッツェ、トーマス・ミュラー。ドイツが優勝しないことに賭けるのは難しい。

以上が同紙によるランク付け。下位の方は雑感に近いものがあるが、優勝候補筆頭に挙げられていたのはドイツであった。