「一回もケンカしたことない」“おしどりカップル”の共通点と意外なリスク
いつも一緒にいるおしどりのつがいのように、仲睦まじい夫婦のことをおしどり夫婦と呼び、どうやら仲のいいカップルを「おしどりカップル」と呼ぶようです。
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ケンカを一度もしたことがない、いつも仲良し……そんなおしどりカップルって実際いるの?と疑問に思うかもしれませんが、話を聞いてみると筆者の周りにはけっこう多いような気がします。でも、小さなケンカは何度かしているかもしれませんが。
今回はケンカを一回もしたことがないようなおしどりカップルに焦点を当ててみましょう。
どうしてケンカしないの?
ケンカどころか、ちょっとした言い争いもないようです。正真正銘のおしどりの場合もありますが、このような理由のことも。
ほどよい距離感
毎日会わない仲や遠距離恋愛などは、顔を合わせる頻度が少ないためにケンカをしようにもできません。電話やLINEでケンカをすることもできますが、通話や接続を終えたあとにむなしくなります。わざわざツールを使ってすることでもないですよね。
なかなか会えないのなら、会ったときはイヤな雰囲気にならないように努力しますし、楽しく過ごす意識も働きます。たとえムッとすることがあっても、ほどよい距離感があれば冷却できます。
どちらかが大人
穏やかな彼氏をもつA子さん(27歳)は「穏やかで平和主義な彼氏だから、今まで一回もケンカなし。もしかしたら、ケンカがあったのかもしれないけれど、小さすぎて忘れてしまったのかも。それくらい順風満帆です。そのせいで少し私がわがままになっていますけれど」と語ります。
争い事が嫌いなタイプや、空気が読めるタイプは険悪な雰囲気になるのを察知して、そうならないように努めるでしょう。
お互いが違う世界を持っている
同じ趣味、同じサークル、同じ会社の同じ部署……など狭い世界にいると、その世界の中で衝突することがあります。そこで、違う趣味をもう一つ作れば、相手とまったく違う世界を持つことになり、それで発散できます。
「ふたりとも恋愛主義ではない」も同じ意味です。恋愛に重きを置くとケンカが増えますものね。
おなじくらい多忙
多忙だとケンカしているヒマはないし、限られた時間内で充実するために、楽しく過ごすでしょう。疲れることは避けたいし、プライベートのトラブルは抱えたくありません。多忙な二人に大切なのはリラックスなので、癒しの方向になるのは当然のことですよね。
相手に興味がない・人に興味のない二人
「恋人がいる」ことだけを重要視する人はいます。自分がひとり者でなければいいのですから、相手に期待も何もしないわけです。興味がなければ、自分の気持ちを分かってほしい欲求は起りません。
また「人間とは誰でもひとり。二人でいてもひとりなのだ」といった哲学的思考を持つ人はたまににいますが、平和ならばそれはそれでいいのかもしれません。また、こういった人は別れを考えないように思えます。
実は他に恋人がいる
本命彼女、浮気相手ふたりにケンカなんてしたくない。余計な負担を自分にかけたくない。または本命とケンカをするから浮気相手にはケンカをしないような女性を選んでいる。または本命とぶつかり合っている=あなたとは真剣にぶつかり合う相手ではない……ということが、まれなケースとしてあるかもしれません。
以上、おしどりカップルの理由をいくつかあげてみました。ほとんどに共通するイメージはメラメラと燃え上がる恋ではなく、静かな恋ですね。
しかしおしどりカップル、ケンカをしたら別れは早いかも。その理由は
争いの経験が少ないため、修復方法が分からない ケンカで必要以上に幻滅してしまうなどが考えられます。
社会心理学者の調査結果によると「カップルはケンカで二人の問題を解決し、関係が強まっていく」そうです。
つまり相手に本音やウチヅラをさらすことで、愛の結束力が強い二人になるということ。本音を言い合うことも、ときには必要なのです。
一回もケンカをしないのは幸せかもしれませんが、しないというのも、壊れてしまう可能性の高い危うい関係と言えますね。
そうは言っても、本音が出過ぎてケンカばかりのカップルにとってはうらやましい話。やはり本音トークはほどほどがよいということなんでしょうね。