来春公開の決まったブラジルアニメ「父を探して」

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 ブラジルのインディペンデントアニメーション界の新鋭アレ・アブレウ監督による長編アニメーション「父を探して」(英題「The Boy and the World」)が2016年3月、東京・渋谷シアター・イメージフォーラムで公開されることが決まった。

 同作は、出稼ぎに出た父親を探しに、少年が広大な世界を旅するという物語で、繊細かつ温かみのあるドローイングを用い、全編セリフなしで描かれている。親子関係の物語をめぐる普遍的な寓話でありながら、未知の世界へ旅立った少年の目を通し、虐げられた農民や農村、孤独が巣くう都会の姿など、ワールドカップやオリンピックの開催を控えるブラジルの現実を鮮やかに切り取った。

 14年、世界最大のアニメーション映画祭として知られるアヌシー国際アニメーション映画祭で、クリスタル賞(最高賞)と観客賞を同時受賞という快挙を達成し、これまでに30以上の映画賞を受賞。16年2月に開催される米アカデミー賞でも長編アニメーション部門の有力候補のひとつと目されている。また、サウンドトラックには、ブラジルを代表するジャズ演奏家のナナ・バスコンセロスをはじめ、ブラジルを代表するミュージシャンが参加している。