帝国データバンクが10日発表した倒産集計によると、10月の倒産件数は前年同月比7.4%減の735件と、7カ月連続で前年を下回った。負債総額は、同29.5%減の943億2,800万円で、2000年以降最少となった。円安・株高の進展で大企業を中心に好業績となっていることから、大型倒産が沈静化しているという。

 同社によると、負債総額別では、負債50億円以上の倒産が2013年10月以来、2年ぶりに発生せず、上場企業の倒産もなかった。

 業種別では、7業種中5業種で前年同月を下回った。特に製造業(94件、前年同月比16.8%減)、運輸・通信業(31件、同22.5%減)、不動産業(23件、同39.5%減)の3業種は減少率が2ケタの大幅減となった。