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© 2015 Starz Entertainment, LLC

Blackmagic Designの発表によると、FotoKemはStarzネットワークの新シリーズ「Ash vs Evil Dead(原題)」のグレーディングおよびオンライン編集にDaVinci Resolveを使用したという。

「Ash vs Evil Dead」は、映画「死霊のはらわた」シリーズのその後を描いた、サム・ライミ氏とブルース・キャンベル氏によるホラーコメディ。10月31日、ハロウィンの夜にシリーズ第1話が放送された。ブルース・キャンベル演じるアッシュは、これまで30年間、責任を持つことや成長することを拒み、そして「死霊のはらわた」の恐怖を避けて生きてきたが、人類を滅亡の危機に晒す「死霊」が新たに大量発生し、アッシュ自身が人類の唯一の希望という状況に陥る、というストーリー。

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FotoKemは、バーバンクにあるスタジオでDaVinci Resolveのコントロールサーフェスを使用して同パイロット番組のグレーディングを行った。オリジナル版「死霊のはらわた」のリマスターでもライミ監督とタッグを組んだFotoKemのカラリスト、アラスター・アーノルド氏が、今回のグレーディング作業を取り仕切ることとなった。

アーノルド氏:他の多くのパイロット番組と同様に、私たちは基本的にパイロット番組で同シリーズのルックを設定していました。例えば、登場する死霊たちのルックと雰囲気を初回から設定しておくことは非常に重要です。同番組のルックは温かみがありますが、ライミ監督とエディターのボブ・ムロースキーは、死霊たちのコントラストを上げ、かつ彩度を落として描くことで、通常の世界と対比させました。このビジュアル・エレメントを完璧にするために多くの時間を費やしましたが、これらはすべてDIの過程で考案され、全エピソードで適用される予定です。

映画シリーズのユニークなルックを踏襲し、ホラー映画の暗さと不吉な雰囲気を保持するために、アーノルド氏はPower Window、3Dトラッキング、ノイズリダクションなど、DaVinci Resolveのカラーコレクション機能を活用した。

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アーノルド氏:ライミ監督は、温かく彩度の高い「フィルムルック」を希望していました。ライミ監督とムロースキー氏は、フィルムの大ファンなのです。映画「死霊のはらわた」は、全作フィルムで撮影、配信されています。彼らはテレビシリーズでもこの雰囲気に忠実でありたいと考えていたのです。

サム(ライミ監督)は、意図的にダークなシーンで、ウィンドウとシェイプを適用して、俳優の目と顔の明るさを強調することを好みますが、DaVinci ResolveのPower Windowとトラッカーを使用すれば、簡単かつスピーディにこのニーズに対応できます。

同パイロット番組は、まずRAWで撮影された。またVFXが多用されており、複数のVFXを含むシーンが随所にある。

アーノルド氏:このプロジェクトでは、最初から最後までDaVinci Resolveを中心としたユニークなワークフローを採用しています。VFXを多用するテレビ番組の場合、DaVinci Resolveでは複数のマットチャンネルを簡単に管理することができるのです。テレビ番組というよりは、短い映画を作成しているような感覚でしたね。

DaVinci Resolveは、トランスコードやカラーコレクション前の準備ステップが必要ないため、RAWワークフローに最適です。また、DIでより多くのコントロールを可能にするために、すべてのVFXショットは複数のマットチャンネルの付いたEXRで提供され、フレームのグレーディングでより 優れたコントロールが可能になります。同番組のグレーディング・プラトフォームを選択する際、DaVinci Resolveが複数のマットチャンネルを簡単に管理、操作できるという点が重要な決め手となりました。

同番組のポストプロダクション・ワークフローの一環として、アーノルド氏はDaVinci Resolveの拡張編集機能を全エピソードのオンライン編集に使用し、シームレスなフィニッシング・ワークフローを構築した。

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アーノルド氏:場合によっては、非常に限られたスケジュールでビジュアルエフェクトを作成しなければならないことがあります。そこで、オンラインエディターの手が空いていない場合は、編集機能を使用して自分自身で作業しました。DaVinci Resolveは多彩な編集ツールを搭載しているので、全プロジェクトを1つのプラットフォームで保存することができたのです。サムのような監督と仕事をする場合、スピーディに動作する信頼性の高いツールが必要不可欠ですね。DaVinci Resolveはシームレスかつ自然に動作します。変更を加えると、異なるルックをリアルタイムで表示できるので、非常にスピーディに使用できます。