AKP、単独で政権の座につく

トルコで1日、総選挙が行われた。トルコ国営放送であるTRT(トルコ・ラジオ・テレビ協会)は、与党・公正発展党(AKP)が得票率49.4%を獲得し、圧勝した、と伝えた。これにより、AKPは議席の絶対安定多数を確保でき、単独で政権を担うことが可能となった。

今回の選挙は、今年6月の総選挙で、AKPがクルド系政党に議席を奪われるかたちで、過半数割れして単独政権の座を失い、連立協議も決裂したことによるやり直し選挙として実施された。

ダウトオール首相、勝利宣言「今日は勝利の日だ」

総選挙での圧勝を受けて、AKPの党首・ダウトオール首相は各政党に対し、憲法改革に向けた協力を呼び掛けた。また、地元で演説し、「今日は勝利の日だ。この勝利は国民のものだ。新トルコの敵は敗北した。」と勝利宣言し、続けて、「われわれは、AKPに投票した国民、投票していない国民全員に心を開いている。一緒に新しいトルコを作っていこう。」と、意気込みを語った。

第2党となったのは、共和人民党(CHP)で25.4%。極右の民族主義者行動党(MHP)は12%を獲得。クルド系の国民民主主義党(HDP)は10.7%だった。議席数は、AKPが316議席、CHPが134議席、HDPが59議席、MHPが41議席を獲得。公式の選挙結果は11〜12日後に発表される予定。

欧州メディアの報道

ツァイト誌オンライン版は2日、各国の新聞が今回の選挙結果について、どのように報じたかをまとめている。ドイツの南ドイツ新聞は
エルドアン大統領がトルコを臆病な妄想国へと変えた。トルコは中東の国と国境の安定要因ではなくなり、トルコ自身が大きな問題を抱えている。(ツァイト誌オンライン版より)

英国のガーディアンは
トルコの独立機関は弱体化され、憲法は軽んじられ、トルコ民族とクルド人との関係は悪化している。エルドアン大統領は、これからも自身の考えを押し通し、それが成功しなくとも、成功したかのように振る舞うのだろう。(ツァイト誌オンライン版より)

フランスの地方紙Dernières Nouvelles d'Alsaceは、
エルドアン大統領の夢は、新しいスルタンになることだった。その夢が今回達成されたのだ。HDPが議席を獲得したことで暴力がエスカレートすることを防げるかもしれないが、それ以外に関しては、すべてエルドアン大統領の手中にある。見通しは暗い。(ツァイト誌オンライン版より)
と報じた。

(画像はflickrより) Photo:Recep Tayyip Erdogan/by theglobalpanorama

▼外部リンク

ZEIT ONLINE:Erdogan hat sich seinen Traum erfüllt
http://www.zeit.de/politik/ausland/2015-11/■関連記事