美しい二人が惹(ひ)かれ合う…映画『キャロル』より
 - (C)NUMBER 9 FILMS (CAROL) LIMITED / CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION 2014  ALL RIGHTS RESERVED

写真拡大

 第68回カンヌ国際映画祭でルーニー・マーラに女優賞をもたらした映画『CAROL』の邦題が『キャロル』に決定し、2016年2月11日より日本公開されることが明らかになった。また、ルーニー演じるテレーズがケイト・ブランシェットふんするキャロルと運命的な出会いを果たすシーンなどを含めた場面写真が公開された。

 本作は「見知らぬ乗客」「太陽がいっぱい」などのアメリカ人作家パトリシア・ハイスミスがクレア・モーガン名義で執筆した同性愛小説「The Price Of Salt」を基に、同性ながらも強く惹(ひ)かれ合う女性たちに待ち受ける運命を追いかける。

 公開された場面写真には、クリスマスシーズンにデパートの玩具売り場で臨時アルバイトをしていたテレーズ(ルーニー)の目の前に、娘のクリスマスプレゼントを探すキャロル(ケイト)が現れるというシーンで、これからの物語の始まりを象徴するかのように見つめ合う二人の姿が写し出されている。

 また、『ドラゴン・タトゥーの女』で一躍その名を知らしめたルーニーと、『ブルージャスミン』で第86回アカデミー賞主演女優賞に輝いたケイトの共演はもとより、1950年代初頭のニューヨークを舞台としている本作の美術・衣装には目を見張るものがあり、場面写真からもその完成度の高さがうかがえる。

 本作のワールドプレミア会場となったカンヌは熱狂に包まれ、本年度アカデミー賞レースの有力候補との声も多い。メガホンを取ったのは、『エデンより彼方に』『アイム・ノット・ゼア』などのトッド・ヘインズ。(編集部・石神恵美子)

映画『キャロル』は2016年2月11日より全国公開