競馬の醍醐味(だいごみ)は、なんといっても大穴! 

春は2千万馬券も飛び出したG1戦線だが、この秋は各路線とも春以上の混戦模様で、早くも「大荒れ警報」が発令中!? そこで、各スポーツ紙を代表する「大穴記者」3名にお集まりいただき、秋競馬の馬券の極意を聞いた! 日刊スポーツ・木南友輔記者、スポニチ・小田哲也記者、デイリー・豊島俊介記者はどの馬券に賭けるのか!?

■大穴馬券のヒントは春競馬にあり!

秋のG1で大穴馬券を取るには、まずは春の反省から。穴記者の皆さんによれば、今年の春は穴馬券を取るためのヒントが多かったとか!

―今年の3歳クラシック路線は、本番まで牝馬はルージュバック、牡馬はサトノクラウンが本命視されていましたが本番では苦戦しました。

小田 僕はいつも1番人気は黙って消すんで楽なんですが(笑)、そうでなくてもこの両馬は消せる理由も多かった。

豊島 ルージュはきさらぎ賞から桜花賞というローテが、サトノクラウンはそれまで1番人気で未勝利と、どちらも「王道」とはいえなかった。そんな馬があれだけ人気を“吸って”くれるなら、穴党は願ったりでしたね。

木南 桜花賞は人気どころが全部差し馬だったので、勝ったレッツゴードンキ(5人気)に◎を打った。展開で取れたレースです。

豊島 ルージュは厩舎(きゅうしゃ)がG1未勝利で大本命。その洗礼もあったのでしょう。

小田 牡馬は結果的にドゥラメンテが2冠でしたが、狙うなら皐月賞でした。

豊島 堅い馬券を外しても僕らは悔しくないですが(笑)。

小田 むしろ、穴記者としては、春のヴィクトリアマイルを取れなかったのは悔しい。

―2着にケイアイエレガント(12人気)、3着にミナレット(18人気)が入って、3連単はG1史上最高配当の2千万馬券になりました。

小田 ケイアイは京都牝馬S(ステークス)を人気薄で勝ち、ぶっつけだったので盲点になっていたけど、実は前年もこのレースで0秒3差と好走していた。ここがポイントでしたね。

豊島 展開的には、先行2頭が人気薄同士だと意外と潰(つぶ)し合わない。ミナレットは大外枠だったので余計マークされない上、鞍上は穴ジョッキーの江田照騎手。

木南 勝ったストレイトガール(5人気)も前走は牡馬相手にG1で1番人気で、いい具合に人気を落としてました。

―一方、古馬路線はゴールドシップが天皇賞・春を制覇し、宝塚記念で出遅れて惨敗。良くも悪くも主役でした。

豊島 前からそうなんですが、ゴールドシップの出るレースはとにかく荒れますね(笑)。

小田 僕は天皇賞でゴールドシップに本命を打ちました。いろいろと不安視されていましたが、菊花賞がこの馬のベストレースだったので京都が合わないはずがないと。

豊島 小田さん、宝塚記念はゴールドシップを外して大的中ですよね。

―勝ったラブリーデイ(6人気)◎、2着のデニムアンドルビー(10人気)〇で、3着のショウナンパンドラ(11人気)にも印を回して3連単52万馬券が大的中でした!

小田 ゴールドシップが負ける展開なら勝つのはラブリーデイで、阪神巧者のデニムも連れてくるだろうと。3着のショウナンも人気薄でしたが、3番人気のヌーヴォレコルトと力は互角とみて、それなら、よりオイシイほうをと。

木南 僕も勝ったラブリーデイ◎ですが、宝塚でも有馬でも、グランプリでは池江厩舎は強いんですね。

―さて、「穴記者」から見た注目の騎手はいますか?

木南 僕も豊島さんも、安田記念は田辺騎手が乗るクラレントを狙ってたんですよ。ただ、本人に聞いたら「G1ではない」って言うので、無印にしたら…。

―12番人気3着で、波乱の立役者になりました

豊島 彼の言う「ない」は勝てるかどうかだったんですが、その中でもベストを尽くしますね。田辺騎手は秋の京成杯AH(オータムハンデ)でも13番人気のフラアンジェリコで勝利。

木南 今はケガで休んでいますが、田辺騎手を買い続けてると儲かりますよ。

―騎手といえば、この秋も外国人騎手は無視できませんが、「買い時」と「切り時」を教えてください。

豊島 ルメール騎手は「素質があるけど成績イマイチ」みたいな馬に乗るときは要注意です。そういうときはあまり人気もないので狙い目。

木南 大本命を負かしにいくのもうまいですよね。逆に、初コンビでマークされる側だった皐月賞のようなケースは危険でした。

豊島 ミルコ・デムーロ騎手はセンスで乗ってるのでよくわからない(笑)。

木南 メインで人気薄に乗る外国人騎手は、その直前のレースで激走しやすくオススメ。

●発売中の『週刊プレイボーイ』44号では、さらに御3方に「秋のG1の展望、大穴馬券の立役者候補」を教えていただいたので、是非お読みください!

(取材・文/土屋真光)