フレッシャーズ編集部

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これから社会人になる学生にとって、一番気になるのがお金ではないでしょうか。アルバイトのときは丸ごと自分のお小遣いになっていた人も、社会人になってからもらうお給料は格別なものです。今回はそんな新社会人の給料と使い道について迫ってみましょう。
■新卒の手取りは17万程度

新卒社会人の給料はひと月約20万円で、そこから様々なものが引かれて、手取りは約17万円ほどになります。大学院卒であればもう3万円ほどプラスされるでしょうか(※1)。アルバイトで結構稼いでいた人にとっても、17万円はかなり大きな金額になるのではないでしょうか。

社会人は、夏のボーナスはあまり出ない場合が多いので、1年目の年収は約300万円に届くか届かないかというところでしょう。一人暮らしを始めた人は、毎月かなりのお金が入って来ているはずなのに、生活費で消えて行くことを実感するかもしれませんね。

貯金できる人は1年目からどんどん貯めていくのですが、何かと物入りなのが新社会人でもあります。飲み会も多くなるし、服だって自分で用意するようになるでしょう。もとより、生活のリズムが学生時代とは大きく変わります。それに慣れるまでは、無理せず貯める程度で良いのではないでしょうか。

■実家暮らしは3万円を家に入れている

ところで実家暮らしの人は、家にどのくらいの金額を入れているのでしょうか。食事や洗濯をやってもらえる代わりにお金を入れるという人は、実家暮らしの社会人の約65%だそうです。金額として一番多いのは3万円で、次いで5万円、2万円、4万円となっています(※2)。

一人暮らしをするためのお金を貯めているという人もいれば、実家住まいの人は寮に住めないという人もいるでしょう。働き出したら自立するべきという意見もあれば、親がそこまで気にしていないという家庭もあるので、そこは家族で話し合って決めれば良いでしょう。

ちなみに一人暮らしをすると、家賃が6万円、食費が全て自炊で2万円、光熱費が1万円、通信費が1万円と、およそ10万円はかかってしまいます。手取り17万からそれだけ引かれると、余りは7万円。飲み会や外食を頻繁にしてしまうと、貯金ができなくなってしまいますね。

■1年目の平均貯金額は約40万円

自由に使えるお金は案外多くないので、働いているからと言って好きなものを好きなだけ買っていては破産してしまいます。そのため、貯蓄をしながらでも好きなものを買うには、厳選する必要が出てきます。

人付き合いを優先したいなら、人脈作りに役立つ場に参加する費用は惜しまないけど、服飾費は抑えるとか。スキルアップにお金をかけるなら、食事は完全に自炊にするとか。物を買う場合も、何となく買うというのをやめて、じっくり選んで買うようにすると良いでしょう。

そうして生活するようになると、節約を意識するというよりは「厳選」することが身についてきて、結構貯蓄に回せるかもしれませんね。1年目の平均貯蓄金額は約40万円だそうで、多い人は100万円も貯められるそうです(※3)。貯蓄は良いことですが、新社会人の間は人脈や経験、スキルアップも大切です。自分に必要なものを厳選して、戦略を立てていきましょう。

■手取りは多くないけれど、良い使い方を身に付ければ一生モノ

社会人になって差が付くのは、お金の使い方です。どんなことに優先的にお金を使うかによって、今後のキャリアアップにも差が付いてくるでしょう。1年目から意識して、必要な経験、必要なお金を見極めるようにしていきたいですね。

(ファナティック)

参考元サイト

(※1)厚生労働省平成25年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況 

http://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin...
(※2)マイナビウーマン http://woman.mynavi.jp/article/130925-064/
(※3)ソニー生命保険株式会社 http://www.sonylife.co.jp/company/news/27/nr_15041...