ドラフト指名を拒否して日本へ。チャイニーズ・タイペイ代表・宋家豪が楽天と育成契約

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念願の日本球界へ


 台湾の異端児が海を渡る――プレミア12に向けて代表チームの練習が10月1日から始まった。初日に集まった選手はわずかに2人だったが、その中に宋家豪の姿があった。
チームの指揮を執る郭泰源監督のマンツーマン指導を受け、調整を進めてきた。だが、17日に行われた練習では彼の姿はなかった。この事態について郭監督は次のように話していた。「宋家豪(ソン・チャーホウ)には休みを与えた。代表練習には21日に戻ってくる」その理由は楽天の秋季練習にするため、来日するためだった。

20日、東北楽天ゴールデンイーグルスは、宋家豪の育成契約を正式に発表した。
 楽天からの発表前にすでに宋家豪の日本行きを『蘋果日報』は次のように報じていた。

「宋家豪は楽天の秋季練習に参加するために日本へ向かった。すでに楽天球団と入団で合意しており、身体検査で問題がなければ10月20日に育成選手契約を結ぶ」

 6月に行われた台湾プロ野球のドラフト会議では、統一ライオンズから2位指名を受けるもNPB入りを目指すため入団を拒否。
 統一の球団オーナーも未来のエース候補と大きな期待をかけていた。台湾ではドラフトを拒否して海外でプレーする場合、3年間は台湾プロ野球には戻ることができないという規定がある。それでも高いレベルでプレーしたいという本人の希望で今回の日本行きを実現させた。

最速151キロの本格派投手


 今回、楽天に入団する宋家豪は右投げ左打ちの23歳。特徴的なのは185センチ92キロのガッチリした体だ。オーバースローから投げ込まれる直球は最速151キロを誇る。変化球はスライダー、カーブ、チェンジアップの3種類を投げ、緩急で打者をゴロアウトに打ち取る。

 昨年行われたU-21ワールドカップで12回を無失点に抑えて最優秀防御率のタイトルを獲得した。「蘋果日報」の王翊亘記者に彼の長所を聞いたところ、次のように話していた。
「1番の魅力は強靭な体だ。投手のタイプとしては本格派で最速は151キロだが、最近は140〜145キロの球を投げている。コントロールが良いので打者をゴロアウトに打ち取ることを得意としている」

安部井寛チーム統括本部本部長は、入団に際し「150キロを超える力強いストレートが魅力の投手です。何よりも日本で成功したいという強い意志を持っています。まだ若い選手ですので、これから東北の地で大きく育ってくれることを期待しています」とコメントした。

郭俊麟から日本球界の情報を収集


 一方で、国際大会でチームの中心として活躍してきた宋家豪は調整不足が懸念されている。7月に行われた光州ユニバーシアードを最後に実戦のマウンドから遠ざかっているためだ。大会終了後は自主トレで調整を続けていたところ、プレミア12の代表選手に選ばれた。10月1日から始まった練習ではブルペンにも入り、投球感覚を取り戻す日々が続いている。

 13日に行われた練習では5度目のブルペン入り。自身の投球を振り返り、だんだんと調子は良くなってきているという。この日は郭俊麟(西武)が合流し、U-21で共に闘った仲間に日本の練習方法について聞いた。宋家豪は笑って次のように話した。

「日本では体全体を動かす練習が多いと聞いた。確かに郭俊麟は前から見れば体はもちろん、プレーの質が向上している。自身もその練習法を先に取り入れて一刻も早く、日本の練習に慣れていきたい」

 今後は陽岱鋼(日本ハム)とチェン・グァンユウ(千葉ロッテ)も合流する予定でより多くの情報を得ることができる。多くの準備と国際大会での実績を引っ提げて念願の舞台に立つ。育成契約からのスタートになるが、次に見据えているのは支配下選手登録、1軍のマウンドだ。既に宋家豪の来季に向けた戦いは始まっている。

出典:蘋果日報
宋家豪練投狀況差 請教郭俊麟如何操體能
http://www.appledaily.com.tw/realtimenews/article/sports/20151013/710604/applesearch/

宋家豪參加台灣隊集訓又請假 赴樂天秋訓
http://www.appledaily.com.tw/realtimenews/article/sports/20151017/713499/applesearch/職棒國手報到 郭總:練起來有精神
http://www.appledaily.com.tw/appledaily/article/sports/20151018/36846371/applesearch/