初先発の大迫は高いキープ力で勝利に貢献…独紙「切り札になっていた」

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 FW大迫勇也とMF長澤和輝の所属するケルンは、19日に行われたブンデスリーガ第5節で、ボルシアMGとの“ルール・ダービー”を1−0で制し、暫定順位ながら4位に浮上した。

 今シーズン初めて先発メンバーに名を連ねた大迫は、試合終了間際の88分までプレー。ゴール、アシストこそなかったものの、地元紙からはまずまずの評価を受けている。

『Koelner Stadt-Anzeiger』紙は及第点の「3」を与え(最高1点、最低6点)、「シモン・ツォラーに代わってスタメン出場。中盤とアントニー・モデストの間で、右サイドで効果的な動きができず、30分過ぎにペーター・シュテーガー監督から細かい指示を受けた。ここから見違えるように動きが良くなった」と、シュテーガー監督と大迫の相互理解の高さについて言及。さらに、「シュートはイマイチだったが、ボールキープ力の高さは、展開の早い試合の中では切り札になっていた」と、大迫のボールキープ力を評価した。

『EXPRESS』紙の採点も「3」となり、「ボールキープ力が高く、つねにパスを出せる動きをしていた」と、『Koelner Stadt-Anzeger』紙と同じく、ボールをしっかり持つことのできる大迫の動きが効いたとした。

 なお、両紙とも、決勝ゴールで“ダービー・ヒーロー”となったモデストにチーム最高点「2」をつけている。

 また、日本代表FW原口元気の所属するヘルタ・ベルリンは今節、アウェーでヴォルフスブルクと対戦し、0−2で敗れた。前節、今シーズン初ゴールを挙げた原口は右サイドで先発。4試合連続フル出場を果たしたが、ノーゴールに終わった。

 地元紙『Berliner Zeitung』は、「ヘルタにとって初となる慎重なシュートを撃つ。チーム2本目のシュートも原口だったが、こちらは実に強烈で、相手GKディエゴ・ベナーリオがなんとか弾き、ヘルタのコーナーキックにつながった」と、チャンスに絡んだ点を評価。しかし、「その後はボールを失うようになり、それがセバスティアン・ラングカンプの負傷にもつながった。前半で力尽きてしまったようだ」と、エンストに陥った後半の動きに厳しい目を向けている。

 22日に行われる第6節では、ヘルタ・ベルリンがケルンをホームに迎えて対戦する。