「海難1890」で1人2役を演じたトルコ人俳優、ケナン・エジェにインタビュー/[c]2015 Ertugrul Film Partners

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1890年に和歌山県串本町の樫野崎沖で遭難したトルコ軍艦“エルトゥールル号”。日本とトルコの間に強い絆が結ばれるきっかけとなった海難事故から、ちょうど125年となる本日9月16日、この事故を題材とした日本とトルコの合作映画『海難1890』(12月5日公開)でトルコサイドの主演を務めたトルコの人気俳優、ケナン・エジェのインタビューを公開する。

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2014年12月14日から2015年2月9日にわたって日本で撮影を行い、4月7日からはトルコ共和国で撮影された本作。映画は1890年の“エルトゥールル号編”と、1985年の“テヘラン救出編”の2部構成となっている。

エジェは、“エルトゥールル号編”でエルトゥールル号に乗船していた海軍機関大尉のムスタファを、“テヘラン救出編”では駐テヘラントルコ大使館の職員・ムラトを、それぞれ演じている。

エジェに、時代の異なる2役を1人で演じ分けたことについて話を聞くと、「ムスタファとムラト、2つの役には“時代の違い”があるものの、“精神的なつながり”があるので、演じ分けること自体はそれほど難しくはありませんでした。今回、2つの役を演じる経験ができたことは、自分にとって大切な経験になりました」とのこと。

本作に参加したことについて、エジェは喜びを感じたという。「トルコと日本、両方の国にとって意義深い映画に参加できたことは、自分にとって重要なことでした。この作品をきっかけに、両国の関係がよりよくなることを望んでいます。また、日本とトルコだけでなく、いろいろな国の人にも見てほしいと思っています」。

最後に、「もし共演した日本人キャストやスタッフを連れてトルコを案内するとしたらどこを紹介する?」という質問に対しては、目を輝かせて語ってくれた。「みんなを連れて行くならイスタンブールかな。ヨーロッパ側とアジア側に分かれていますからね。エネルギッシュな街ですよ。おいしいトルコ料理も食べてもらいたいし、タクシムも案内したいですね」。

2020年東京オリンピックの開催が決選投票で決まった時、開催地に立候補していたイスタンブールが破れながらもトルコのエルドアン首相をはじめ、トルコ国民が日本を祝福。いまなお続く友好関係の“始まり”を、スクリーンで見てほしい。【取材・文/Movie Walker】