今年のiPhone商戦はauがリードか、各社の追随にユーザーの混乱は避けられない?

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9月25日に発売が予定されている「iPhone 6s」「iPhone 6s Plus」で、各社のキャンペーンや施策合戦が白熱している。
特に今年はauの動きが活発で、それに対して他社が追いかけている状況だ。

●1000円安いかけ放題にはソフトバンクが対向
9月18日、auは新料金プランとして「スーパーカケホ」(電話カケ放題プランS)をスタートさせると発表した。
これまで提供している「カケホ」(電話カケ放題プラン)は、月額2700円で国内通話し放題のプランだ。
今回の「スーパーカケホ」は、は料金が安くなる分、内容が少々異なっている。
「スーパーカケホ」(電話カケ放題プランS)
・月額1700円(税別)
・1回5分まで通話し放題
・5分を超えると30秒あたり20円(税別)
・「家族割」+「誰でも割」に加入している家族への通話は無料
・「au→自宅割」を契約している自宅電話への通話は無料
・組み合わせられるデータプランは「データ定額3」以上
といった具合に、1000円安い代わりに1回の通話を5分までとなる。
このプランは、通話をあまりしないユーザーにとって、新たな選択肢になることは間違いない。

このプランにいち早く対抗したのがソフトバンクだ。
auのプランに似た、「スマ放題ライト」(通話し放題ライトプラン)を発表した。
こちらは9月25日から新規ユーザー対象で提供開始となる。
従来のソフトバンクユーザーが同プランに変更できるのは10月5日以降だ。
「スマ放題ライト」(通話し放題ライトプラン)
・月額1700円(税別)
・1回5分まで通話し放題
・5分を超えると30秒あたり20円(税別)
・「家族割引」+「専用2年契約」に加入している家族への通話は無料
・組み合わせられるデータプランはデータ定額パック・標準(5GB)以上
auでは月間3GBのデータプランに対応していたが、ソフトバンクは5GBのデータプランとなっている点に注意が必要だ。
また、両プランとも、同じキャリア同士1時〜21時まで通話無料といった特典は無いので、5分以上通話には注意は必要だろう。

ドコモは本記事執筆時点では、動きを見せていない。

1年で機種変更できるキャンペーンはドコモが追随
auは、今回のiPhone 6s/6s Plusの発売に合わせて、分割契約しているユーザーにも1年でお得に機種変更できる施策を発表した。
通常は18か月以上(19か月目)にならないと機種変更できない「アップグレードプログラム」の前倒しキャンペーンだ。
スーパーアップグレードキャンペーン
・19か月目〜25か月目の旧機種分割支払金と同等の金額を割引する(実質的に無料となる)
・前倒し利用料2000円を支払うと12か月以上(13か月目)より機種変更できる(iPhone 6s/6s Plus時は無料)
・「アップグレードプログラム」(月額300円)に加入している人が対象
・機種変更後も24回分割契約とアップグレードプログラムへの加入が必要
・旧機種は回収される
というもので、19か月目以降の最大7か月間、旧機種の分割支払金が割引されるというものだ。

このキャンペーンに対向してきたのはドコモである。
機種変更応援プログラム
・機種変更時に最大2万7000円分のドコモポイントが付与される
・2000円を支払うと12か月以上(13か月目)であっても最大2万7000円分のポイントを付与する(iPhone 6s/6s Plus時は無料)
・「機種変更応援プログラム」(月額300円)に加入している人が対象(iPhone 6s/6s Plusではその時に加入すればよい)
・機種変更後も機種変更応援プログラムへの加入が必要
・旧機種は回収される
・機種や利用期間によって付与されるポイントがかわる
ただ、こちらは分割支払金の割引ではなく、ドコモポイントの付与という形での特典になっている。
つまり、分割支払金が残っている場合は、そのまま月々の支払いは発生するため、負担が増えたように感じてしまう点に注意したい。
ちなみにドコモポイントは、機種変更のタイミングに限り分割支払金残額/分割払金残額の一括精算をドコモポイントで充当することができる。この点はポイント活用の自由度が高いと言えるだろう。


ドコモポイントは機種変更時のみ分割支払金残金にポイントをあてられるとある

この2社では、両方とも1年で機種変更できるキャンペーンだが、
auは19か月目以降の分割支払金を割引
ドコモはポイント付与

と、大きな違いがあるので留意してほしい。

こちらはソフトバンクが本記事執筆時点で、動きを見せていない。

今回、オトクとなる2つの特典も、先行しているのはauだ。
・1000円安い通話し放題契約
・1年で機種変更しやすくなるキャンペーン
現状は、auの発表後、他社が追随している格好となっている。

ただ、各社のプランやキャンペーン内容を確認すると似て非なるものとなっている。
このため、よほど正確に情報を把握しないと、ユーザーが混乱するのは必死と思われる。

ユーザー向けプランやキャンペーンを提供してくれるのは良いのだが、乱発され、複雑化により混乱を招いては、本末転倒だ。もう少しユーザーが分かりやすい施策を提供することを切に願う。
布施 繁樹