Netflixで配信中のドラマ「センス8」に出演しているペ・ドゥナ

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9月2日から日本でのサービスを開始した、世界最大級のインターネット動画配信サービスNetflix。そのオリジナルドラマであり、世界各国を股にかけた一大プロジェクト「センス8」に参加した韓国人女優ペ・ドゥナが、作品の魅力や撮影の裏側を語った。

【写真を見る】激しいアクションシーンをこなし、武術家出身と間違えられたエピソードを披露

本作は、『マトリックス』シリーズのウォシャウスキー姉弟監督が初めて手掛けたドラマシリーズ。サンフランシスコ、シカゴ、ロンドン、レイキャビク、ソウル、ムンバイ、ベルリン、ナイロビ、メキシコシティに住む男女8人が、ある日突然、お互いの思考や能力などを共有できるようになる…という設定のSFスリラーだ。

ウォシャウスキー姉弟作品には、『クラウド アトラス』(12)、『ジュピター』(15)に続き3作目の出演となったペ・ドゥナ。「これまでの作品で2人とは良い関係を築くことができたので、今回出演の話が来たときも、喜んで引き受けたんです。キャラクターも今までに演じたことがないビジネスウーマンで、しかもマーシャルアーツ(武術)に長けた女性。私にとってチャレンジだったから、これはおもしろそうだな、と思ったんです」と、出演の経緯を振り返った。

彼女が扮するサンは、副社長として父親の会社を支える社長令嬢。一方で、男性をも打ち負かす地下ボクサーという裏の顔を持つため、劇中には激しいアクションシーンが多数登場する。「アクションの基本的なトレーニングを開始したのは、撮影の2か月前ぐらい前からですね。世界各地を回りながら撮影していたんですが、各所で違うスタントチームが待っていました。同じスタントでも、それぞれのチームによってスタイルが違うんです。それが新しい経験になって、とても楽しかったですね」。

8か国、9都市を舞台にした本作は撮影のロケも大規模。ウォシャウスキー姉弟の作品といえば、VFXを多用した映像が印象的だが、今回はロケーションにCGを使わず、あくまで実景にこだわったという。

「例えば、私がサンフランシスコで撮影がない場合でも、必ず撮影クルーに同行するんです。それが監督の要求だったので、いつもみんなで一緒に旅行をしているという気分でした。だから『ひとりではないんだ』という気持ちが強くなりましたね」。

クルー全体の一体感を高めたこの撮影方法は、離れた場所にいる8人が個々の能力を発揮してピンチを脱するシーンで、大きな助けになったようだ。「全員で力を合わせて、サンフランシスコのノミ(ジェイミー・クレイトン)を助けるシーンが印象に残っています。8人それぞれが刺激を受けて互いを救いに行く場面は、これぞ『センス8』だな、と実感しました」。

非現実的な設定が注目されがちな本作だが、「このドラマは壮大な物語ですが、人の寂しさについても描かれています」と彼女が語る通り、地に足の着いた人間ドラマとしての側面も忘れてはならない。「(自身主演作の)『空気人形』(09)の劇中に『生命は』という詩が登場します。人はひとりでは生まれてくることはできないという内容の詩だったんですが、今回の撮影中にその詩が頭に浮かびました。その詩と『センス8』には通じるものがあるように感じたんです」。

「Netflixを通じて、いま世界中でこのドラマが人気を集めていますけど、そこで私を初めて知った方から、Twitterで『あなたは武術家出身ですか?』という質問が来るんです(笑)」と笑いながら本作の魅力について語ってくれたペ・ドゥナ。ドラマの枠を超えた“12時間の一大長編映画”と称される作品の仕上がりに、本人も満足している様子だった。「センス8」は現在Netflixで全12話を一挙配信中なので、ぜひ彼女の活躍に注目しながら本編を楽しんでほしい。【取材・文/トライワークス】