侍ジャパン小久保監督、大谷は「開幕投手候補の1人」 二刀流プランは断念
「プレミア12」1次登録45選手を発表、「初戦の韓国戦がポイント」
侍ジャパン日本代表の小久保裕紀監督が10日、11月8日に開幕する「WBSC 世界野球プレミア12」の開幕投手候補について言及。日本ハム・大谷翔平投手を有力候補に挙げた。
この日、日本代表の1次登録45選手が発表され、大谷は広島・黒田や前田、巨人・菅野、阪神・藤浪らと共に順当に選出された。
「初戦の韓国戦がポイントになると思う。(開幕投手は)日本で今シーズン一番しっかりした投手、成績を残した投手になる。(大谷は)候補の1人です」
9日の時点で大谷は13勝(4敗)、防御率2・09、勝利7割6分5厘、3完封勝利の「投手4冠」。さらに、韓国との開幕戦が行われる札幌ドームでは今季7勝0敗、防御率1・71と好成績を残している。小久保監督は「(広島の)前田もいます」と語ったが、“日本最速163キロ”右腕に初戦を託すこととなりそうだ。
「基本的には『投手中心で』と考えている」
また、小久保監督は大谷の二刀流プランを断念したとも明かした。2月の日本ハム春季キャンプを視察した際には「投打ともに代表レベル。どちらも追っていきます」と話していたが、日本ハム球団の意向などを考慮したようだ。
「日本ハム球団との絡みがあるので、僕が決めるわけにはいかない。基本的には『投手中心で』と考えている」
この日、小久保監督はラジオ解説のため、大谷が先発する日本ハム・ソフトバンク戦が行われた札幌ドームを訪問。今や球界のエースに成長しつつある剛腕に熱い視線を送った。
「投手に関しては1年間投げた疲労度、コンディションをチェックしていかないと。あくまで体調、体が健康な選手を28名集めたい。しっかり追っかけてます」
侍ジャパンは「開幕投手・大谷」で世界一奪取への先陣を切る。