9月9日に予定されている米Appleの新製品発表会が迫ってきた。今回の発表では「iPhone6s」の発売が正式に発表されるといわれ、その機能や価格に関する予測情報が様々なメディアを通じて流され、前人気を盛り上げてきた。マイボイスコムがスマートフォン利用者1200名を対象に実施した調査でも、次期iPhoneに「興味がある」という回答は51%、「購入を検討したい」のは42%に達している。

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 9月9日に予定されている米Appleの新製品発表会が迫ってきた。今回の発表では「iPhone6s」の発売が正式に発表されるといわれ、その機能や価格に関する予測情報が様々なメディアを通じて流され、前人気を盛り上げてきた。マイボイスコムがスマートフォン利用者1200名を対象に実施した調査でも、次期iPhoneに「興味がある」という回答は51%、「購入を検討したい」のは42%に達している。日本ではスマートフォンユーザーの4割超が利用するといわれる「iPhone」。ドコモ、au、ソフトバンクの3キャリアが揃って取り扱うが、次期iPhone契約先として3キャリアの中ではドコモの評価が優勢だった。MNP(携帯電話番号ポータビリティ)で別の通信会社に契約したいという意向を持っている人は購入検討意向者の13.5%を占めた。

 マイボイスコムの調査は、全国の男女20〜69歳のスマートフォン利用者で1200名(「iPhone」「Android」と3キャリアの組み合わせで各200名ずつ)の回答を集め、利用者の意向を分析した。調査期間は2015年8月19日〜21日。

 スマートフォン利用者に次期iPhoneに関する「興味・関心」および「購入を検討するか」を聞いたところ、「興味・関心がある」という答えは18.0%、「やや興味・関心がある」と合わせると51.3%が興味・関心があると答えた。また、「購入を検討したい」は13.7%で、「やや購入を検討したい」と合わせると42.0%が購入検討の意向を持っていることがわかった。

 次に、「もし、次期iPhoneを購入する時、携帯電話会社を選ぶとしたら重視することは?」を聞くと、「通話料金・通信料金が安いこと」(50.7%)、「自分にあった料金プランがあること」(44.6%)、「インターネットの通信速度が速いこと」(41.7%)などが上位。料金に関する項目がトップ2を占めた。一方、この回答を購入意向検討者に限って分析すると、「通話料金・通信料金が安いこと」(53.0%)に続いて「インターネットの通信速度が速いこと」(52.8%)があがり、通信速度に関する注目度が高くなっている。

 また、次期iPhone購入時に選びたい携帯電話会社を聞いたところ、ドコモ27.7%、au24.8%、ソフトバンク23.3%の順だった。選びたい携帯会社の理由を聞くと、「以前からその携帯電話会社を利用している」、「家族が利用している」、「通話や通信のエリアが広い」、「どこでもつながりやすい」、「会社が信頼できる」がトップ5。これを携帯電話会社別でみると、ドコモは「通話や通信のエリアが広いから」、「どこでもつながりやすいから」、「携帯電話会社が信頼できるから」でトップの評価。auは「家族が利用しているから」、ソフトバンクは「以前からその携帯電話会社を利用しているから」がトップだった。

 一方、次期iPhoneの購入を検討したい人に対し、どのような形態で購入したいかを聞いたところ、「機種変更」が64.5%でトップ。「MNPで購入したい」は13.5%、「新規で購入したい」は7.9%だった。MNPで購入したい人にその理由を聞いたところ、「MNPによる割引サービスが魅力」が半数以上、「通話・通信料金をもっと安い会社と契約したい」が約45%で続くなど、価格に関する項目が突出している。

 次期iPhoneでは、携帯電話会社の選択において「価格」を重視する傾向が強い。一方、次期iPhoneの通信速度は大幅に向上する見込みだという観測記事が出ている関係もあり、具体的に購入を検討するほど、携帯電話会社の通信速度やつながりやすさに利用者の関心が向かっている。

 通信各社は次世代ネットワークの整備に力を入れ、ドコモが先行した通信速度225Mbpsの高速回線は、今夏にauも導入するなど、携帯電話会社の通信ネットワークの拡張競争も激しくなっている。次期iPhoneでは225Mbpsの高速通信が可能になるといわれ、具体的な機能の発表も待たれるところだ。(編集担当:風間浩)