学生の窓口編集部

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★自分のときはぜひ!? 個性的な葬儀1位「音楽葬(故人の好きな音楽を流して偲ぶ)」「散骨(海などに遺骨を撒く)」

エンディングノートに残しておこう

就活ならぬ「終活ブーム」が来ているとか。身辺整理をしつつ、どんな葬儀をしてもらいたいか、相続についてなど、生前の意思を書き記しておく人がふえているようです。故人が希望する形の葬儀をしてあげた方が、きっと天国でも幸せなはず。

ここでは、自分のときには選んでもいいかなと思う個性的な葬儀について440名の読者に聞きました。

Q.自分のときはぜひ!? 個性的な葬儀を教えてください(複数回答)
1位 音楽葬(故人の好きな音楽を流して偲ぶ) 25.7%
1位 散骨(海などに遺骨を撒く) 25.7.%
3位 樹木葬(墓石の代わりに樹木や花を植える) 14.1%
4位 生前葬(生きているときに葬儀を行う) 7.5%
5位 宇宙葬(遺骨などを宇宙空間へ打ち上げる) 6.6%

■音楽葬
・「そのほうがにぎやかに送ってもらえそうだから」(32歳男性/小売店/事務系専門職)
・「クラッシックが好きなので。通な音楽をチョイスして面白みの有る葬儀にしたい」(21歳男性/機械・精密機器/営業職)
・「お経ではなく音楽なら参列者も悲しみが和らぐと思うから」(33歳女性/運輸・倉庫/秘書・アシスタント職)

■散骨
・「大好きな瀬戸内海にまいてほしい」(35歳男性/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)
・「死んだあと、お墓の管理が大変なので海にまいて楽をしてほしい」(35歳女性/機械・精密機器/事務系専門職)
・「自由になった感じがするから」(30歳女性/商社・卸/事務系専門職)

■樹木葬
・「墓よりは、田舎の山とかに樹を植えてもらったら嬉しいと思う」(44歳男性/情報・IT/技術職)
・「お金もかからず自分が生き続けるように成長するので」(28歳女性/電機/技術職)
・「死んだ後も何かの役に立っている感じがするから」(33歳女性/医療・福祉/専門職)

■生前葬
・「子供がいないから他人に迷惑かけないように今からやっておきたい」(46歳男性/電力・ガス・石油/技術職)
・「どれだけの人が弔ってくれるのか気になるから」(29歳男性/機械・精密機器/技術職)
・「ちゃんと意識のあるうちにサヨナラを言いたいから」(29歳女性/自動車関連)

■宇宙葬
・「自分の遺骨が人類がまだ見ぬ新大地に辿り着くなんてロマンだと思うから」(21歳男性/小売店/販売職・サービス系)
・「宇宙と一体になりたいので」(30歳男性/情報・IT/技術職)
・「誰もいない所にまいてほしいから」(29歳女性/医薬品・化粧品/専門職)

■番外編:ちょっと怖いかも!?
・鳥葬(チベット:遺体を鳥に食べてもらう)「鳥が好きなので餌になれるならいいかなと思う」(23歳女性/印刷・紙パルプ/技術職)
・泣き女(大げさに泣くことで悲しみを表現)「泣いてほしいから」(33歳女性/団体・公益法人・官公庁)
・フリーズドライ葬(遺体を凍らせる)「将来生き返るかもしれないので」(23歳女性/情報・IT/事務系専門職)

●総評
1位は「音楽葬」「散骨」が同率でランクイン。「音楽葬」は、故人が愛した曲をCDなどで流すほか、クラシックやロック、J-POPなどの生演奏が入ることもあります。明るい音楽なら悲しみも癒されそうですね。参列者が、その曲をどこかで聴くたびに、自分のことを思い出してくれそう。

一方「散骨」は、山林や海、空などに遺骨をまいて自然にかえす葬儀方法。「お墓は維持が大変」「子供がいないので何も残したくない」など、お墓にした場合のその後を考えた、リアルなボイスもたくさんありました。たしかに、放置されてしまうくらいなら、お墓を持たない方が幸せなのかもしれません。

3位は「樹木葬」でした。これは、墓地として許可を得ている場所でのみ可能な葬儀方法。管理費や使用料がかかります。墓地内のシンボル的な樹木のそばに遺骨を埋めたり、埋めた遺骨の上に墓石の代わりに樹木や花木を植えたりします。

自然や草花を愛する人にぴったりの方法ですね。

親族だけでゆっくりとお別れできる家族葬や自宅葬は、ここ最近で定着してきた感じがしますが、そのほかにも個性的な葬儀方法がたくさんありましたね。全体を通して、遺族の負担を考えたお墓を持たない派が多かったです。

もし、思い描く葬儀があれば、エンディングノートに残しておくと実現してもらえるかも。とは言っても、まだまだ若い読者のみなさんにはピンと来ないですよね!?
(文・OFFICE-SANGA 関和麻子)

調査時期:2014年12月8日〜2014年12月16日
マイナビスチューデント調べ
調査数:男性145名、女性295名
調査方法:インターネットログイン式アンケート