見逃さないで、子どものサイン!イジメは「2学期から」が多い理由

写真拡大

イジメはいつの時代も消える事がありません。子ども社会でも増える一方で、悲しいニュースが流れるたびに胸が締め付けられる想いです。このイジメですが、夏休みが明けた2学期に悪化しやすいと言われています。なぜ、2学期からなのでしょうか?

■子どもたちが慣れる時期

1学期は入学して間もないこともあり、子どもたちも気を使っています。しかし、夏休みが明けて2学期になると子ども同士も慣れてくる時期です。仲良しグループもできはじめます。子ども自身も気が合う相手を見つけると同時に、「合わない相手」ができるかもしれません。個人的に「合わないな」と思う分には良いでしょう。誰しもそのような気持ちを抱えています。

しかし同じグループになった仲間同士、その意見が合った場合どうなるでしょうか? 「私○○ちゃん苦手なんだよね」という会話があったとします。「私も苦手」と連鎖的に繋がる場合もあります。実はこれがイジメが始まる原因の1つです。若い時は仲間を作ることで安心する時期があります。同じ趣味などで意見が合うのはいいでしょう。ただお互いを繋ぐものが「同じ嫌いな相手」だったとしたらどうでしょうか。きっかけは小さなことかも知れませんが、後々大きな悲劇に繋がる可能性もあるのです。

■行事が多く集団行動が必要となる

2学期は運動会、学園祭などと子どもたちの行事もとても多くなります。集団生活での力が必要となってくるのも2学期なのです。ここで意見のぶつかり合いや上手くコミュニケーションが取れず、孤立してしまう場合もあるのです。この時期は「大人しいタイプ」よりも「積極的で自分の意見をハッキリと言ってしまうタイプ」がターゲットになる場合もあります。大人であれば「しっかりしている子」と印象を持つでしょう。ただ子ども社会では右ならえ右の状態がまだ残っています。1人だけ違う意見を発言したことで「空気が読めないやつ」と孤立してしまう場合もあるのです。

このように2学期は子どもにとっても神経を使う時期でもあり、周囲との折り合いの付け方にかなり戸惑う時期でもあるのです。

■もしも子どもがイジメに遭ったら

もし自分の子どもがイジメにあっていたら、どうしたらいいのでしょうか? 一昔前なら「甘えだ!」と無理矢理でも学校に行かせたかもしれません。しかし、今は突き放すのではなく「逃げてもいいのだよ」と教えてあげる事が重要だと言われています。親にも見放され、学校でも孤立してしまった子どもはどうすればよいのでしょうか? そう考えることできっと答えは出てくると思います。

時代は変わり子どもたちの価値観も環境も違います。イジメの質も原因も、もっと複雑になってきているのです。もしもわが子がイジメられていたのなら、無理に学校に行かせるのではなく、別の道を作ってみてはいかがでしょうか?

以上、イジメが2学期から多い理由をご紹介しました。イジメ問題は、ママたちもとても心配ですよね。2学期は、ママたちも子どものちょっとした変化やサインに注意する時期かもしれません。