意外なオファーだったと語ったYUKI

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 伊坂幸太郎氏の小説を、生田斗真、浅野忠信、「Hey! Say! JUMP」の山田涼介の共演で映画化した「グラスホッパー」の主題歌「tonight」(11月4日発売予定)を、数多くの映像作品の主題歌を手がけてきた人気歌手・YUKIが担当していることがわかった。

 「エンディングには絶対に女性ボーカルがほしいと思っていた」という本作のプロデューサーによれば、今回の人選は伊坂氏のリクエストが反映された形だったそうで、伊坂氏は「引き受けていただけるとはまったく思っていなかったので、本当に驚きました」と喜びを語った。原作を読んでいたというYUKIにとっても、「男たちのハードボイルド物語と理解していました。本当に私でいいのかと思いました」とオファーは驚きだったようだが、「そこを変化球できたのには何か理由がありそうだぞ! 面白そうだぞ! と思い、喜んでお引き受けしました」と、参加を決めた真意を明かした。

 本作では、ターゲットを自殺に見せかけて殺す“自殺屋”の鯨(浅野)が、自分が死に関与した人々の亡霊を見て苦しむ、という描写が盛り込まれているが、YUKIは「生きていてもいなくても、哀しくてつらそうな人たちばかりがスクリーンにいたので、もうつらい時は過ぎたよ、終わったんだよ、雨はもう上がったんだよ、と肩を抱いてあげるような気持ちを込めて作りました」と、楽曲に込めた思いを解説。伊坂氏も「この映画は物騒で怖いことばかりが起きるので、最後にこの歌が流れることで本当に救われた気持ちになりました」と、楽曲が持つ力の大きさを手放しで絶賛した。

 「グラスホッパー」は、ハロウィンの夜、スクランブル交差点で起こったある事件を軸に、事件で婚約者を失った元中学校教師・鈴木(生田)、鯨、若き殺し屋・蝉(山田)という3人の男たちの人生が交錯していくさまを、激しいアクションシーンを交えてサスペンスフルに描く。「脳男」(2013)でも生田とタッグを組んだ瀧本智行監督がメガホンをとり、麻生久美子、波瑠、菜々緒、村上淳、宇崎竜童、吉岡秀隆、石橋蓮司らが出演する。11月7日から全国公開。