「人魚姫キャンプ」が大人気! 米国の夏休みキャンプ事情

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夏休みもあっという間に佳境。日本の子どもの夏休みの過ごし方といえば、家族で旅行に行ったり、プールに通ったりするのが定番だが、米国の子どもたちはこの休み期間「サマーキャンプ」なるものに参加する割合が多い。
アメリカキャンプ協会(ACA)によると、毎年11000万人の子供や大人が夏のキャンプに参加するという。経済的に余裕のある家庭だと、宿泊型で長期間のレジデントキャンプ。最近では通いで、日中のみのデイキャンプを選択する子供も増えている。

「クラブ活動」感覚のデイキャンプ


キャンプというからには、テントを張って星空を眺めたり、バーベキューしたり、と想像するのは当然のこと。テントがなくてはキャンプじゃない、とまで個人的には思っていた。しかし、デイキャンプはいわゆる「クラブ活動」感覚ということのようだ。

そして、それぞれのキャンプにはテーマがあり、サッカー、テニス、野球、スケート、バレーボール等たくさんのスポーツ。アカデミックや文化面の方のキャンプは、ロボテック、チェス、写真、クラフト、ダンスや音楽、楽器等で選択肢はかなりある。

そんな中から自分の興味のある、またはスキルを磨きたい、ものを見つけお弁当持参で参加する。
これが米国の子供達の夏休みの一般的な過ごし方。人気のあるキャンプは昨年のクリスマス明けから受付が始まっていた。人数制限があるので親も必死になる。
宿題なし、読書課題なし、ラジオ体操なし(米国なので当然か)、の3カ月近い長い夏休み
子供達を退屈させずに、親を煩わせずにどう乗り越えるかが勝負にもなる。


「人魚姫キャンプ」が女児に大人気


そんなアメリカのサマーキャンプ。「人魚姫キャンプ」なるものが女児の間で大人気なのだ!
マーメイドといえば、『リトル・マーメイド』のアリエルは日本でも人気。本家米国では好きなディズニープリンセスランキングでも2位(ランカー.com)となっている。

数年前にフィリピンでは、マーメイドスクールなる観光客向けのものがあったようだが、こちらはNYのスイミングスクール主催のキャンプで、屋内プールでのレッスン。

気になる内容は、ドルフィンキックから、呼吸法、ボディムーブメントコントロールを習得。普段とは違いヒレの重さもあるので、足の動きだけなく、体全体でバランスをとりながら泳ぐ。
優雅な泳ぎでファンタジーも満たせるクラスになっている。海辺やプールでマーメイドの真似をして泳いでいる女の子たちには夢のようなキャンプだ。

インストラクターもマーメイドのプロ(インターナショナル・マーメイド スクールインストラクターアソシエイションの資格保持者)というだけで子供達のエキサイト振りは想像できる。

キャンプは5日間計5時間で、マーメイドの腰から下の尾ビレ、尾ビレ専用バックパック、ヒレとマッチしたトップス、水中映像DVDが含まれて240ドル(約3万円)というお値段。


サマーキャンプ以外に大人向けの講習もあるので「日本からのビューティフルマーメイドさん達、ぜひきてみて〜」とのこと。
大人のマーメイドスクール、いいかもしれない。気づけば夏も終わってしまう! 恥ずかしがっている時間はない。
(シカゴ・あらた)