新旧キャストが顔をそろえた「サイボーグ009VSデビルマン」イベント

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 石ノ森章太郎原作の「サイボーグ009」と永井豪原作の「デビルマン」という二大ヒーローが激突する、新作アニメ「サイボーグ009VSデビルマン」上映記念&「サイボーグ009」「デビルマン」Blu-ray発売記念トークイベントが8月13日、都内で行われた。イベントには島村ジョー役の井上和彦、デビルマン/不動明役の田中亮一ら旧作テレビシリーズ版の声優と、新作に出演するデビルマン/不動明役の浅沼晋太郎、フランソワーズ役のM・A・Oという新旧キャストが顔をそろえた。

 不動明という大役を任されることになった浅沼。発表された際は、実写版「デビルマン」に主演した伊崎央登と一緒に舞台稽古をしていたそうで、「稽古中はずっと伊崎に言いたくてうずうずしていたのに言えなかった。ようやく発表になった時、みんなは『デビルマンやるの!?』と驚いていたんですが、伊崎だけは『俺、(デビルマンの)先輩だから』って。いつも僕は演出家として偉そうにしていたんですけど、その時だけは『やらせてもらいます!』と頭を下げましたよ」と明かし、客席は爆笑した。一方、M・A・Oも「フランソワーズに決まったと聞いて、本当ですか? とその場で座り込んでしまいました。今までいろんな方がフランソワーズをやってきましたが、わたしがその流れを壊してはいけないと思った」と答えるなど、プレッシャーは相当なものだったようだ。

 そんな新作を旧キャスト陣はどう見たのか。田中は「最初見た時、不動明とデビルマンは違う人がやっているんだと思っていた。僕がやった時は両方とも変わっていなかったから本当にすごいよ!」と感銘を受けた様子。井上も「この話を聞いた時は、このお話ができるんだろうかとビックリしました。でも実はこの間、先に見させていただいたので、この先どうなるか知っているんです。これはすごいですよ。ヤバい、という感じです」とこちらも興奮を隠せない様子だ。

 またこの日は、井上が原作者の石ノ森章太郎さんについて述懐する場面も。「『和彦、飲みに行くぞ』というお電話をよくいただいた。一緒に飲みに行くとブランデーを注いで。そこにチョコを入れて『和彦、食べな』と言ってくれるんです。僕は先生に恋をしましたね」と笑みを浮かべた。さらに、「お店に行くとそこにはいつも色紙の山があって。ものすごく高く積まれているのに、ひとつも嫌な顔をしないで、飲みながらずっと描いていた」と振り返る。

 そんな石ノ森さんに、井上は「先生の作品をいろんな人が映像で作っていますが、イメージと違うなと思ったことはないんですか?」と質問をしたことがあったという。すると、石ノ森さんは「和彦、この作品に何人関わっているんだ? その後ろにはみんな家庭があるんだぞ。自分の作品は自分で描くことができるんだから、他の作品の時はみんなを信頼すればいいんだよ」と答えたという。井上は「その言葉にすごい愛を感じました。なんてすごい人なんだと思いましたね」としみじみ振り返った。

 なお、この日のイベントでは、本作の追加のボイスキャストとして「サイボーグ009」からはアポロン(石田彰)、ヘレナ(本名陽子)、ギルモア博士(牛山茂)、「デビルマン」からはジンメン(大塚芳忠)、サッちゃん(榎本温子)が参加することも発表された。「サイボーグ009VSデビルマン」は10月に新宿バルト9ほか2週間限定イベント上映予定。