(写真)日本大使館前で開かれた集会に「ハルモニに名誉と人権を」と書いたプラカードを手に参加した高校生=12日、ソウル(栗原千鶴撮影)

写真拡大


 【ソウル=栗原千鶴】韓国挺身(ていしん)隊問題対策協議会(挺隊協)は12日、「慰安婦」問題に対する日本政府の謝罪と早期解決を求め、ソウル市内の在韓日本大使館前で抗議行動を行いました。「(被害者に)名誉と人権を」「日本政府は公式な謝罪を」などと書いたプラカードなどを手にした参加者2000人以上が、大使館前の通りを埋めつくしました。1992年1月から毎週行われている水曜デモは、1191回を迎えました。

 支援者の歌が披露され、これまでの水曜デモの映像が流れると涙する人も。参加者全員で、日本政府に対し「慰安婦」問題が性奴隷の犯罪であることを認め、公式謝罪することや韓国政府に問題の解決に力を尽くすよう要求する声明を拍手で確認しました。

 金福童(キム・ボクトン)さん、李容洙(イ・ヨンス)さん、吉元玉(キル・ウォンオク)さんら3人の被害者も参加しました。代表してマイクを握った金さんは「日本政府はいまだに、強制的に連れて行ったことも認めていないし、犠牲者に謝罪もしていません。しかし、みなさん挫折しないで力強く行動を続けていきましょう」と呼びかけました。

 高麗大学1年生のチュ・ジユンさん(20)は、「ハルモニが言っているように、私たちの世代が記憶していかなければいけないことだと思いました。この問題は韓国だけでなく人権問題です。世界の人とも連帯して、戦争のない平和な世の中をつくるために努力したい」と語りました。

 日本人留学生の女性(20)は、初めて水曜デモに参加しました。「これまで映像を見たことはありましたが、すぐに来ようという気持ちになっていなかった」といいます。「でもきょうはきてよかったです。こうやって週に1回、声をあげる人がいなければ、忘れさられてしまう。大事なことだと思いました」

 集会の最中に会場のそばで男性が焼身自殺を図りました。警察などによると、男性は80歳で、遺書に日本に抗議する文書を持っていました。全身やけどで意識不明の重体です。