中国メディア・環球網は6日、インドの農村で「トイレ革命」が起きているとし、ビハール州議会が5日に「村役人に任命されるには、家にトイレがなければならない」という新たな規定を可決したとするタイムズ・オブ・インディアの5日付報道を伝えた。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国メディア・環球網は6日、インドの農村で「トイレ革命」が起きているとし、ビハール州議会が5日に「村役人に任命されるには、家にトイレがなければならない」という新たな規定を可決したとするインドメディアのタイムズ・オブ・インディアの5日付報道を伝えた。

 記事は、同州のVinod Prasad Yadav知事が「立候補者は立候補時、自宅内にトイレがあることを宣誓しなければならない」とコメントしたことを紹介。この規定を設けた背景については、地域の環境や衛生を守るためであるとし、「農村では女性を含め、トイレがないために野外で用を足している。実に不衛生だ」と現状を説明したことを伝えた。

 そのうえで、同国内では女性が野外で用を足すリスクが非常に高く、多くの性的暴行被害者がトイレの少なさを涙ながらに訴えているとし、7月8日には「家にトイレを設置して欲しい」との要求を聞き入れてもらえなかった17歳の少女が首つり自殺する事態も発生したと紹介した。

 記事はまた、インド政府による農村の衛生環境改善に向けた取り組みについても紹介。1986年に農村地域での衛生設備普及を趣旨としたプロジェクトを打ち出し、99年には再び国民衛生運動を推進したものの、その効果は微々たるものだったとした。そして昨年にモディ首相が「トイレ運動」を立ち上げ、「各家庭にトイレを」というスローガンを提唱したとした。

 そして、「住民たちが露天で用を足したがるのは、文化的、宗教的な理由から。多くの人にとっては、たとえトイレがあったとしても、住居の近くで用を足すというのは非常に奇怪な行為なのだ」とするインド水資源協会関係者の話を取りあげ、「トイレを普及させるには、インド国民の考え方を変えなければならないのだ」と解説した。

 記事は、同州の決定についてインド国内のネットユーザーの多くから「このルールが国内の各村落へと広がり、外で用を足すことによる不安が減ることを願う」といった声が寄せられたほか、「立候補者だけでなく、投票に参加する有権者の家にもトイレを設置すべきだ」との意見も出たことを併せて紹介した。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)