「先生と迷い猫」チームがずらり勢ぞろい

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 俳優・イッセー尾形が約9年ぶりに映画主演を果たした「先生と迷い猫」の完成披露試写会が8月10日、東京・新宿バルト9で行われ、イッセーをはじめ共演の染谷将太、北乃きい、ピエール瀧、もたいまさこ、岸本加世子、深川栄洋監督が出席した。

 アレクサンドル・ソクーロフ監督の「太陽」(2006)以来、約9年ぶりの主演作となったイッセーは、「ほぼ1年前くらいの撮影でした。(静岡の)伊豆、下田などのロケーション。毎日、毎日楽しくて、終わらなければいいと思ったのが、つい昨日のように思い出されます」と充実の面持ちで挨拶。そして、「こうしてメンバーがそろうのは初めてなんですが、改めて個性豊かなメンバーと共演できたんだなあと、幸せでいっぱいです」とほほ笑んだ。

 校長職を定年退職し、妻に先立たれて一人暮らしをする森衣恭一が、野良猫のミイと交流するうち、大切な気持ちを取り戻していく姿を温かく描く。イッセーとは「60歳のラブレター」以来のタッグとなった深川監督は、「猫とイッセーさんがすごく似ていて、コントロールしようとすると本当に大変なんですが、そうしようとしないでじっと見ていると、すごく面白い。イッセーさんを人間だと思わず、動物園の動物として見てくださると面白い」とジョークを飛ばす。その一方で「すみません、こんな失礼なことを言って」と謝ると、イッセーは「同感です!」と笑い飛ばし、客席を喜ばせていた。

 イッセーとの初共演に、染谷は「台本に縛られることなく、その場、その場で出てきたものをイッセーさんとお芝居させて頂きました」と感激の様子。さらに「速いリズム(の芝居)でこっちが行っても、(演技の呼吸が)ポイントで近くなって急に噛み合ったりして、逆に遠くなったりして。イッセーさんがそういうものをどんどん出されるので、それに自分ものせられて、素敵な時間でしたね」と、うっとりとした表情で明かしていた。

 またこの日、野良猫のミイを演じたドロップちゃんと、今作のヒットを祈願する招き猫の氷像も登場した。地域猫捜索の模様を記したノンフィクション「迷子のミーちゃん 地域猫と商店街再生の物語」を原案に、「神様のカルテ」の深川監督が映画化。10月10日から全国で公開。