「消えた声が、その名を呼ぶ」の一場面 (C)Gordon Muhle/ bombero international

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 第71回べネチア国際映画祭コンペ出品作でヤング審査員特別賞を受賞したファティ・アキン監督の最新作「THE CUT(原題)」が、「消えた声が、その名を呼ぶ」の邦題で12月26日に公開されることが決定し、ティザービジュアルがお披露目された。

 アキン監督は「愛より強く」(06)がベルリン映画祭金熊賞、「そして、私たちは愛に帰る」(08)がカンヌ映画祭脚本賞、「ソウル・キッチン」(11)がべネチア映画祭審査員特別賞と、世界3大国際映画祭の全てで主要賞を受賞している若き巨匠だ。

 仏俳優タハール・ラヒム(「預言者」)を主演に迎えた最新作は、100年前に起きたオスマン・トルコで起こった少数民族をめぐる歴史的事件を基に、主人公が絶望を乗り越えるため、9年で地球半周の距離を旅する姿を描く。ドイツ、キューバ、カナダ、ヨルダン、マルタと5カ国に渡るロケを敢行し、3大陸に及ぶ壮大な物語を7年の歳月をかけ完成させた。「レイジング・ブル」のマルディク・マーティンがアキン監督と共同で脚本を担当した。

 1915年、第1次大戦中のオスマン・トルコ、マルディン。夜更けに現れた憲兵によって、アルメニア人の鍛冶職人ナザレットは、妻と娘から引き離され、砂漠の地に強制連行さる。仲間を次々に失い、激しい暴行で声を奪われるが、奇跡的に死線を乗り越えたナザレットは、生き別れた家族に会うため、灼熱の砂漠を歩き、海を越え、森を走り抜け、遠いアメリカ、ノースダコタへ向かう。

 「消えた声が、その名を呼ぶ」は12月26日、角川シネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次公開。