NASAの火星写真に「カニ」は錯覚か? ネットで話題になる錯覚の仕組みと理由

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地球外にも生命体が居るのではないか、居ると思っている人は意外に多い。
特に火星は、ビラミッドや人の顔などの写真が話題になっている。
そのような中、NASA(アメリカ航空宇宙局)が撮影した火星表面写真に「カニ」が写っているようだとネット上で話題になっている。さっそく国内外のネットで「カニ?それともタダの岩?」と議論が巻き起こる事態となっている。

●見た目は大きな「カニ」に見える
画像を確認してみると、確かに「カニ」に見える。
しかも、比較的大きなズワイガニやタラバガニにも見えてしまうのである。

甲羅のような模様は円形で、そこから6本の足のような棒状のなにかが出ているようである。
さらに、それ以外に2本の腕状の何かが伸びている感じさえある。

また、そのカニ状の何かは、穴から出てきて身体を支えるような格好さえとっているような印象さえ受ける。


該当の部分をシャープネス最大にし、陰影を強くしてみたところ、確かにまわりの岩と色が違うように見える

参考として、タラバガニ写真と比べてみると、確かに火星の写真は「カニ」に見えてくるのだ。


参考としてタラバガニを画像検索してみたところ、ただただ美味しそうである

●実は見間違いの可能性が高い?
専門家によると、この火星の「カニ」はそもそも見間違いの可能性が高いそうである。
こういった、「○○に見える写真」は、ひんぱんに発見されており、有名なものでは
・火星の表面に女性が立っているような写真
・火星表面に巨大な人面像
といった報告が過去にもある。

これらは、点が3つ三角形状に並ぶだけで人間の顔に見えてくる現象に近く、もともと知っているものに紐付ける「類像現象」という錯覚なのだそうだ。

例えば、顔文字でも使われる記号のセミコロンが2つ並ぶだけで
;;

まるで人間の泣き顔に見えてきてしまうのも「類像現象」の一種だ。

事実、ネット上でも、
・解像度いい写真だと違うのだろ
・別の角度だとまったく違う模様だろう

と、「類像現象」であると指摘している人も多い。

●火星で生命が見つかる可能性は?
ちなみに、今回の「カニ」ではないにしろ、火星で生命が見つかる可能性はあるのだろうか。

地球から見ても赤い現在の火星の表面は荒涼としているが、40億年ほど前は地表に水があったとされている。
その水が現在は地下にあるかもしれないと言われている。

生命活動に必要な水が地下にあったと仮定すれば、もしかしたらなんらかの地球外微生物が地下で生きている可能性もあるのかもしれない。また、火星から地球に飛来した隕石には、生物の痕跡らしきものがあったという報告もある。
多くの人が、「火星も地球外の生物生存説」を信じたい思いもわかる気がするし、興味深い。

今回の「カニ」ぽい写真、テレ東風に言わせると、「信じるか信じないかはあなた次第」だ。
布施 繁樹