小学生の「男女交際」?手を離しても目は離さないで!

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時代とともに恋愛が低年齢化して、今や小学生の間でも男女交際がブームとなっている、などと言われることがあります。NHKの調査によると、小学校高学年にもなると4人に1人が異性と「付き合っている」のだとか。

それに加えて、小学生でもネットを覗いたり携帯やタブレット端末を持つ子が少なくない昨今、親の目の届かない子ども同士の世界はどんどん広がりつつあります。小学生の「男女交際」について、親や周囲の大人が知っておかなければいけないこと、気をつけなければいけないことはあるのでしょうか?

小学生の「男女交際」を認める?認めない?

「4年生の息子がバレンタインデーにチョコを貰ってきた」「6年生の娘、カレシができたと言っている」「近所の5年生の男子と女子、夕方暗くなっても公園のベンチで座ってる……」などなど、小学生でも「男女交際」がらみの話を普通に耳にするような今の世の中。親としては嫌でも気になるところです。ママスタの掲示板でもママたちからこんな声が上がっています。

『今は小学生でも付き合ってるカップルいるのね。我が子なら何歳からならOK?』

小学生のうちは付き合ってるうちに入らなくない? 一緒に遊んだり帰ったり手紙交換とかでしょ! 二人で遠出とかはダメだけど何歳からでも大丈夫』

『高校生からにして欲しい。それまでは両思い止まりにしといて欲しい……』

『付き合うって言っても、許すか許さないかは付き合って何するかによるわ』

小学生からでもいいかな。異性を好きになったり告白したりされたりって親がどうこう言って反対する事じゃないし』

一緒に帰ったり手紙を交換したり、公園で一緒に遊んだりというほのぼのしたレベルならOK、人を好きになるという行為そのものに親が反対する理由はない…… とするママたちが多い印象です。

■「親には見えない世界」がある?

でもここで忘れてはいけないのが、小学生が「付き合う」と言った時のその言葉の裏にある行動や意味をきちんと把握しておくこと。特に今はネットや携帯電話、SNSなどが子ども達の間でも浸透しているため、親や周囲の大人達の目が届きにくい世界を子ども達が持ってしまう可能性が十分にあります。クラスメイト同士でメールやLINEなどが原因のトラブルが起こることも珍しくはなくなりました。

私たちの世代が小学生だった頃とはあまりに事情が違うので、学校やコミュニティなどで具体的に問題が発覚してからはじめて親がびっくり仰天する、という場合も少なくありません。決して「監視する」というのではありませんが、日頃から子ども達の言動や様子の変化、交友関係などをさり気なく目の端っこに留めておいて、「親には見えない世界」をできるだけ作らせないようにしておくことが大事です。

■手は離しても、目は離さないで!

山口県のとある教育者の方が唱えたとされる、有名な「子育て四訓」というものがあります。

「乳児はしっかり肌を離すな 幼児は肌を離せ手を離すな 少年は手を離せ目を離すな 青年は目を離せ心を離すな」

小学生はまさにこの「手は離しても目を離してはいけない」時期にあります。この先中学生、高校生…… となってさらに深い人間関係を築いていくはずの子ども達のためにも、この大切なスタート地点でつまずいたり傷ついたりすることがないように見守ってあげたいものですね。