本の街・神保町の“ど真ん中”で、プロレス好き書店員たちと「ベストセラー祈願総決起集会」を行なった長州力氏

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本人も「もうこれ以上話すことはない」、「これが最後だろうな」とまで語り、反響を呼んでいるノンフィクション『真説・長州力 1951−2015』(田崎健太著・集英社インターナショナル刊)の「ベストセラー祈願総決起集会」が東京・神保町の三省堂書店で行なわれた。

この本で長州氏は、在日朝鮮人二世として生まれた幼少期の苦悩、韓国代表として出場したミュンヘン五輪、「噛ませ犬」事件、多額の負債を抱えることになったWJプロレス崩壊の真相など胸に秘めていた思いを初めて赤裸々に打ち明け、各方面で話題に。

この日のイベントは、テーマ曲「パワーホール」にのって長州氏が登壇し、まず居並ぶプロレス好き書店員たちを激励。書店員たちが販売促進のため心を込めて作ってくれた手書きのPOPを読み上げ、最後のひとりが長州氏に読んでもらいたいと懇願すると(意外にも)ハキハキとそれを音読。

最後には、自ら「本の街、神保町の“ど真ん中”から、長州力とプロレス書店員で売るぞ!」と、手元のカンペ原稿(笑)を読んで見事に締めてみせた。

その後に行なわれた囲み取材でも、長州氏の人柄を問われた著者の田崎氏が「シャイで優しい人」と答えると、「でもキレますよ」と長州小力の逆パロディーで報道陣を爆笑させるなど、終始笑顔で応じた長州氏。イベント終了後、週プレNEWSが控室で独占キャッチした!

―長州さん、お疲れ様でした。イベントをやられてみて、いかがでした?

長州 う〜ん、本が出たら終わりってわけじゃないとは思ってたけど…。

―こんなイベントにまで駆り出されるとは思ってなかったと(笑)。本は大好評ですけど、あらためてご感想は?

長州 正直言ってピンときてないんです。書いてくれた田崎先生には申し訳ないんですけど。僕も先生も酒が好きなので、いつも飲みながら話してたんですけど、原稿を読んだ時に「俺、こんなこと言ってたのか! ここまで書いていいのか」という驚きがありましたね。

―普段から本はよく読まれるんですか?

長州 本は30歳過ぎてから好きになりました。実話に基づいた本が好きですね。海外行く時には何冊か買って持っていきます。空港の書店で買うことが多いですね。

―では、本にまつわる思い出などは?

長州 伊集院静先生が『海峡』三部作をきちっとケースに入れたものを送ってくださったんですよ。一冊ではなく三冊全部にサインを書いてあるから、これは大事にしないとな、と。

―『海峡』は自伝的長編小説ですよね。伊集院先生は長州さんと同じ山口県出身で。

長州 僕は徳山(現・周南市)で、先生は防府ですね。伊集院さんのお父さんはその時代の豪傑というか…家の敷地もなんかすごい、長屋みたいな…街をまとめる人物だったという。『海峡』を読むと、田舎の匂いみたいなもの、情景が浮かびますね。お袋はヤミ酒つくってヤクザ相手に大立ち回りして…。

―長州さんの幼少期と一緒じゃないですか! お付き合いは長いんですか?

長州 いや、お会いしたことは一度しかないです。でも、東京でこういう仕事をしていれば、なんかの関係でどっかで会うんじゃないか…と思う人には、僕はだいたい会いますね。伊集院先生に会ったのは2年くらい前ですね、なんかのパーティーで。

―ところで、南の島がお好きですけど、今年の夏はどこか行かれるんですか?

長州 9月か10月くらいに沖縄に行きたいですね。もう、サイパンはいいな。

―え! 長州さんといえばサイパンじゃないですか(笑)。

長州 もうエネルギーがないですね。今は石垣とか竹富島、宮古にハマってます。石垣への直行便ができたから、朝一番で行きます。便利になったから、なかなかそのチケットが取れなくなりますよね。

―最後に、読者に向けてメッセージをお願いします!

長州 僕は人生を振り返るような人間じゃないけど、たった一回しかない人生…ああ、自分の人生はこういう人生だったんだと。プロレスファンだけじゃなくて、一般の人たちにも読んでもらえたらと思います。

(取材・文/週プレNEWS編集部 撮影/関根虎洸)

■『真説・長州力 1951−2015』

(集英社インターナショナル 1900円+税 発売中)